#06 弱い ページ8
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雷門の方はいろいろあったみたいだけど、
なんだかんだ試合が始まった。
雷門がパスを繋いで攻め上がってくる。
私はDFラインから動かず、彼らの動きを見る。
雷門の11番がシュートを打つ。
雷門側は決まったと思っているみたいだけど……
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A『そんな簡単に源田先輩から
ゴールを奪えるわけないじゃない…』
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源田先輩はあっさりとシュートを止めて、
鬼道さんにボールを送る。
さぁ、ここからが本番だよ。
雷門イレブン。
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鬼道「始めようか…
帝国のサッカーを………」
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前半が終わった。
10対0。
一方的な試合だった。
力の差は歴然。
必殺技なんて使わなくても
簡単にボールを奪えるし、突破できる、点を取れる。
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弱い。
弱い弱い弱い。
思わず愚痴を零す。
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A『あーあ、つまんなーい。
必殺技試したかったのになぁ〜…
ねぇ、鬼道さん。
面白いものって結局なんのことなんですか？』
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そんな私に鬼道さんは苦笑いを溢した後
真剣な、でも少し怖い顔で
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鬼道「ふっ…総帥からの指示だ。
そいつを引き摺り出す。
………後半は思いっきり行け。」
A『…へぇ、それじゃあ
思いっきりやらせていただきますね……』
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別に弱いからって痛めつける趣味はないけど、
総帥の指示なら、ね。
雷門なんて、弱い奴らなんて、
帝国の技で捻り潰してやる……！
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風丸side
何もできないまま前半が終わった。
俺達は話す気力すらない程に消耗していた。
その中息も絶え絶えに告げる。
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風丸「どうなってるんだ、あいつら…
誰一人息が乱れてないぜ………」
松野「そりゃあそうさ…
奴ら、走ってないからね……」
少林「僕ら、ずっと遊ばれてるって感じですよ…」
円堂「クソッ…
後半は奴らを走らせて消耗させるんだ！！」
栗松「消耗って…無理でやんすよ…
もうヘロヘロでやんすから……」
宍戸「あぁ、俺ももう走れない…」
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依然として帝国と戦う気の円堂に対して、
みんなもう後半を戦う気がない。
力の差は歴然だった。
あいつらからは、1点を取ることすら___
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俺達は後半開始を告げる審判の声に
重い足取りでグラウンドへと向かった。
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SHU*K(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます＾＾ (2020年5月14日 22時) (
レス) id: 266d15b8d7 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白いです！！頑張ってください！！ (2020年5月14日 10時) (レス) id: b227610430 (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭 - コメ返しありがとうございます！ (2020年5月3日 20時) (レス) id: c9c79794b0 (このIDを非表示/違反報告)
SHU*K(プロフ) - 紅蘭さん» 初めまして。コメント、とても嬉しかったです。面白いと言っていただけるだけで更新が頑張れます。紅蘭さんもどうかお身体には気をつけて、ゴールデンウィークを過ごしてくださいね＾＾ (2020年5月2日 17時) (レス) id: 266d15b8d7 (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭 - とっても面白いです！最近ではコロナウイルスが流行っていますが、お体に気を付けて更新頑張ってくださいね！ (2020年5月2日 17時) (レス) id: c9c79794b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHU*K | 作成日時：2020年4月24日 11時
