#47 狼狽 ページ49
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試合開始のホイッスルを待つだけとなり、
私達はそれぞれポジションに移動する。
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鬼道「A。」
A『鬼道さん…』
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私の手は完全に冷えきっていた。
足も力を抜くと震えてしまいそうだ。
鬼道さんのことはもちろん信じている。
でももし間違っていたら…
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鬼道「大丈夫だ。」
A『！』
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鬼道さんのその言葉に私は顔を上げる。
鬼道さんは優しく笑っていた。
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鬼道「絶対に雷門を傷つけさせはしない。
お前は安心して試合が始まっても絶対に動くな。」
A『…！はい！！』
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鬼道さんの言葉に頷き私はDFラインに走る。
さっき鬼道さんは私達にホイッスルが鳴っても
絶対にその場から動くな、と指示した。
そして私達はその指示に従った。
＿＿＿試合が、始まる。
ﾋﾟーーーーｯ
ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ…
A『！？』
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会場に大きな音と振動が響く。
試合開始のホイッスルと共に
天井から落ちてきたのは
＿＿＿大量の鉄骨。
それは雷門イレブンの上に降り注ぐ。
土煙が舞い上がり、もう私達からは
雷門イレブンの姿が見えない。
総帥は…こんなことまでするの…？！
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A ( 風丸さん…！ )
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もしこの鉄骨を避けることができなかったら、
大怪我どころでは済まないだろう。
徐々に土煙が晴れていく。
私は目を凝らし雷門イレブンの姿を探す。
雷門イレブンは___
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A『！！！』
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＿＿みんな無事だった。
傷一つない。
鬼道さんは総帥の考えを完全に見破ったんだ…！！
雷門の姿を確認すると、鬼道さんが
グラウンドから走って出て行く。
それを見た私と源田先輩は目を合わせ、
鬼道さんの後ろを追う。
円堂さんと雷門の監督もこちらに走ってくる。
鬼道さんはそのまま総帥のところに向かい、
部屋に足を踏み入れる。
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鬼道「総帥！！これがあなたのやり方ですか！！！
" 天に唾すれば自分にかかる "
あれがヒントになったのです。
あなたにしては軽率でしたね。」
影山「言ってる意味がわからないな。
私が細工したという証拠はあるのかね？」
「あるぜ！！」
A『え？！』
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その言葉と共にビニール袋が飛んでくる。
袋から見えるのは…
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円堂「あれは…！」
A『あの時落ちてきたボルト！！』
「そいつが証拠だ。」
円堂「刑事さん！」
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円堂さん、いつの間に刑事さんに…
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SHU*K(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます＾＾ (2020年5月14日 22時) (
レス) id: 266d15b8d7 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白いです！！頑張ってください！！ (2020年5月14日 10時) (レス) id: b227610430 (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭 - コメ返しありがとうございます！ (2020年5月3日 20時) (レス) id: c9c79794b0 (このIDを非表示/違反報告)
SHU*K(プロフ) - 紅蘭さん» 初めまして。コメント、とても嬉しかったです。面白いと言っていただけるだけで更新が頑張れます。紅蘭さんもどうかお身体には気をつけて、ゴールデンウィークを過ごしてくださいね＾＾ (2020年5月2日 17時) (レス) id: 266d15b8d7 (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭 - とっても面白いです！最近ではコロナウイルスが流行っていますが、お体に気を付けて更新頑張ってくださいね！ (2020年5月2日 17時) (レス) id: c9c79794b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHU*K | 作成日時：2020年4月24日 11時
