#39 好機 ページ41
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影山「思い出にしがみついていれば弱くなるぞ。捨てろ。」
鬼道「たとえ敗者になろうと、
全力を出し尽くした勝負ならば悔いはありません！」
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俺がそう答えると総帥は呆れたように溜息をつく。
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影山「…最初の質問にまだ答えていなかったな。
俺はいったいなんです、と問いかけていたが。
お前は鬼道有人だ！！！ わかるな。」
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総帥はそれだけ言うと部屋から出て行った。
「お前は鬼道有人だ。」
その言葉には、俺が勝つことで認められる
鬼道の人間なのだという意味を含んでいるように
強く感じた。
俺は自分の手にあるそれを只々見つめる。
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鬼道「もう…答えは決まったな。」
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そう1人きりになった部屋で呟いた。
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A『はあぁぁぁっ！！！いけーっ！！』
私はマシーンから打ち出された強烈なシュートに
力を込めて必殺技を発動させる。
するとそのシュートは完全に力を失い
ボールが私の前に転がる。
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A『…っできた！！』
佐久間「やったな、A。」
A『はい！ありがとうございます！』
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決勝戦2日前の今日。
今まで練習してきた必殺技が遂に完成した。
かなり時間はかかったけど…
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A『これならきっと、あの豪炎寺の
ファイアートルネードだって止められる…！！』
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そう思えるくらいには強力な必殺技だった。
…総帥の考えたという点に関しては
少しなんともいえないけど、
あの人のサッカーにおける指導力は本物なのだろう。
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「みんな、ちょっといいか。」
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その声に振り向くとそこには鬼道さんがいた。
私達は鬼道さんの言葉に従い、通路に集まる。
静かな通路に源田先輩の声が響く。
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源田「どうしたんだ。部室じゃダメなのか？」
鬼道「どこで聞かれているかわからないからな…」
A『鬼道さん…？』
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鬼道さんは腕を組んで下を向き、黙り込んでいた。
そして決心したかのように
私達を見て告げる。
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鬼道「俺は総帥のやり方を否定する。
みんな、俺達のサッカーをやりたくはないか！！」
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鬼道さんのその言葉にみんなが驚くのがわかる。
でもその中で私は鬼道さんをまっすぐ見つめていた。
やっと。
やっとここまできたんだ。
この好機を逃すことは許されない。
本当の勝利を掴むんだ……！！！
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SHU*K(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます＾＾ (2020年5月14日 22時) (
レス) id: 266d15b8d7 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白いです！！頑張ってください！！ (2020年5月14日 10時) (レス) id: b227610430 (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭 - コメ返しありがとうございます！ (2020年5月3日 20時) (レス) id: c9c79794b0 (このIDを非表示/違反報告)
SHU*K(プロフ) - 紅蘭さん» 初めまして。コメント、とても嬉しかったです。面白いと言っていただけるだけで更新が頑張れます。紅蘭さんもどうかお身体には気をつけて、ゴールデンウィークを過ごしてくださいね＾＾ (2020年5月2日 17時) (レス) id: 266d15b8d7 (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭 - とっても面白いです！最近ではコロナウイルスが流行っていますが、お体に気を付けて更新頑張ってくださいね！ (2020年5月2日 17時) (レス) id: c9c79794b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHU*K | 作成日時：2020年4月24日 11時
