#36 羨望 ページ38
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鬼道「…ここで停めてください。」
「はい。」
鬼道さんの言葉に車が橋の上で停車する。
窓から外を見ると、
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A『河川敷…』
鬼道「あぁ。まったく…あいつらは
何故校内で練習をしないんだか。」
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鬼道さんと一緒に車から降りて、
橋の上から河川敷を眺める。
そこには雷門のみんなが揃っていて
ミニゲーム形式の練習をしていた。
その中には土門先輩もいる。
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A『…土門先輩、大丈夫そうですね。』
鬼道「あぁ…」
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恐らく土門先輩は帝国のスパイだったということは
雷門のみんなに知られてしまったのだろう。
そのせいで土門先輩の居場所が
なくなってしまうのではないか、と
私は心配していたけどその必要はなかったみたいだ。
私達がそのまま見ていると、視線を感じたのか
土門先輩が辺りを見回し始める。
そして＿＿＿
こちらと目が合う。
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土門「…！？鬼道さん、それにA……！」
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別に隠れていた訳ではないし、
気づかれるのも時間の問題だっただろう。
ただ…
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半田「偵察に来たんだな…」
目金「いやいや、不戦敗寸前の僕たちを
笑いに来たのかもしれませんよ。」
染岡「どっちにしろ嫌な感じだぜ…」
風丸「明星…？」
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雷門からの冷たい視線が刺さる。
彼らはとって私達は、卑怯な手を使ってまで
勝利を手に入れようとする汚い奴らなのだろう。
それが悔しくて下を向き唇を噛む。
鬼道さんは軽く私の背中を押すと歩き出す。
それを見て私も鬼道さんに続いて重い足を動かす。
河川敷の方からは円堂守がこちらに走って来ていた。
そして私達は彼と向かい合う。
河川敷にいる他の雷門のみんなは
こちらをじっと見つめているのがわかる。
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鬼道「…冬海の件、謝りたかった。
それに土門のことも……」
円堂「あぁ！そのことはもう良いんだ！
土門もさ、あいつサッカー上手いよな。」
A『！』
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その言葉に私達は土門先輩に目を移す。
……なんだ。
こうして見ると、土門先輩が雷門にいることが
とてもピッタリに感じる。
土門先輩は自分の本当の居場所を見つけたんだ＿_
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鬼道「…羨ましいよ、お前たちが。」
円堂「え？」
鬼道「それに比べて俺たちは……」
A『鬼道さん…』
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鬼道さんは円堂守から目を逸らし
悔しさに顔を歪めていた。
それを見ていると私も苦しくてたまらなかった。
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SHU*K(プロフ) - みかんさん» ありがとうございます＾＾ (2020年5月14日 22時) (
レス) id: 266d15b8d7 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - とっても面白いです！！頑張ってください！！ (2020年5月14日 10時) (レス) id: b227610430 (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭 - コメ返しありがとうございます！ (2020年5月3日 20時) (レス) id: c9c79794b0 (このIDを非表示/違反報告)
SHU*K(プロフ) - 紅蘭さん» 初めまして。コメント、とても嬉しかったです。面白いと言っていただけるだけで更新が頑張れます。紅蘭さんもどうかお身体には気をつけて、ゴールデンウィークを過ごしてくださいね＾＾ (2020年5月2日 17時) (レス) id: 266d15b8d7 (このIDを非表示/違反報告)
紅蘭 - とっても面白いです！最近ではコロナウイルスが流行っていますが、お体に気を付けて更新頑張ってくださいね！ (2020年5月2日 17時) (レス) id: c9c79794b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHU*K | 作成日時：2020年4月24日 11時
