14人姉弟の長女② (ページ6)

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物をよく無くす人たちページ6

「お疲れ様でしたー！！」

スルギ「お疲れ様でした！Aオンニ、本番頑張りましょうね！」

「うん、頑張ろう！よろしくね」

今日はカバーステージの練習。メンバーが揃っての練習は3回目で、今回はSとMがつく大手芸能事務所で練習をさせてもらった。

マネオッパが迎えに来たと次々に帰っていくコラボメンバー達。

うちのマネオッパはまだだ。

今日は私だけ別のスケジュール。皆んな何してるんだろ。

最近はコラボステージの練習や打ち合わせでみんなと別行動することが増えてきた。

久しびりの別行動だから、ちょっぴり寂しい。

「不審者発見！！」

背後から聞き捨てならない声が聞こえて、反射的に振り返ると、悪戯っぽく笑ったテミンが立っていた。

「なんだ、テミンか…」

テミン「なんだとはなんだよ。久しぶりに会ったっていうのに、嬉しくないの？」

「はいはい、ちょー嬉しいー」

テミン「感情こもってな」

なんでテミンと普通に話してるかって？

それは私もよくわかってないだけど…たぶん、仲良くなったきっかけは、本番前いつものように集中できる場所を探していたら、先約がいて、その人はスマホを無くしたと探していた。
それがテミン。無視するわけにもいかず、探す手伝いをして、あ同じlineなんですね～と話すようになった。

で、なんやかんやありまして、たまに食事に行く仲に。いつの間にかジョンイナも混ざっていて、本当に知らない間に仲良くなっていた。

テミン「仕事もう終わり？久しぶりにご飯行こ」

「あー」

一瞬頭に浮かんだのはメンバーの顔。

テミン「こんなこと滅多にないんだから！ほら！」

「あー」

「あー」と言ってるうちに半ば強引に連れて行かれ、気づけばテミンの車の中。

マネヒョンに連絡したら、仕事が立て込んでいて迎えに行けそうにないから丁度いいなんて言われてしまった。

お店に着くと、個室に通された。さすがテミンさん。

ガラっ

テミン「お待たせ～」

カイ「大丈夫、俺も今来たところ」

「うわ、ジョンインもいたの…」

カイ「うん。で、Aは俺たちの事務所でなにしてたの？」

「いや、その前に言うことあるでしょ」

カイ「え？うーん…太った？」

ボス

カイ「痛ってぇ！殴るなよ～ゴリラ！！」

「ふんっ」

テミン「また始まったよ…お願いだから静かにして」

意地悪ジョンイナ…私にはいつもこうだ。