14人姉弟の長女② (ページ47)

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自覚症状なしページ47

今日はAヌナと2人でバラエティ番組の収録だった。

マネ「車持ってくるから下降りてて」

MG「はーい」

マネヒョンが小走りで駐車場へ向かった後、俺たちも後片付けをして楽屋を出る。

今日の仕事はこれで最後だ。

お腹減ったなー

久しぶりにAヌナと2人でカフェにでも行きたいな。

マネヒョンに交渉してみよう。

横を歩いているAヌナを見る。

今日はオレンジ系のアイシャドウにブラウンのマスカラをつけていて、ナチュラルだ。
少し伸びたショートは軽く巻かれていて、今日もかっこいい。

「どうした？」

俺の視線に気づいたのか上目遣いで見上げてくる。

やめてくれ、「好きー！！」って叫びそう。

MG「い、いや？なんでもないよ！？」

「へー…」

目を細めて睨んでくる、その姿でさえ愛おしい…

これは自分でもニヤついているのわかる…

『あ！！ミンギュオッパ』

声がした方を見ると、以前共演したガールズグループの女の子が立っていた。

MG「お～！久しぶり！」

手を振るとこちらに走ってきた。

『今日はこちらでお仕事だったんですか？私も収録だったんです』

MG「そうなんだ！お疲れ様」

しっかりと俺の目を見て話してくれるこの女の子。
(あ、名前覚えてますよ！ただ、作者が面倒くさがりなだけで！！)

ただ、Aヌナのことを一切視界に入れようとしない。

明らかにヌナと初めましてだよね？

Aヌナはいてもたってもいられなくなったのか、ひょっこり俺たちの間に顔を出して女の子に笑顔で「Aです！いつもうちのミンギュがお世話になってます」とおばさん風に挨拶した。

『あ、初めまして！こちらこそですぅ！！でね、オッパ…なんでメッセージ返してくれないんですか？酷いですよ～』

あぁ！！交換したんだっけ…
あの後すぐにAヌナの活動休止が発表されて、俺のメンタルはそれどころじゃなかったんだよな…

ふとAヌナの顔を見ると、「連絡先交換したの？」と言っているように目をカッと開けてこちらを見ている。

そんな顔で見ないで！！

それからも女の子の勢いは止まらず…

「ミンギュ、先行ってるね。じゃ、失礼します」

Aヌナはペコっと頭を下げるとスタスタとエレベーターの方に歩いて行ってしまった。