兄妹弟、久しぶりに集合 ページ37
リュウ「いやー…まさか、こんな形で帰ってくるとはねぇ」
「本当ね…いだ！なんで頭叩くの！！一応病人なんですけど！？」
リュウ「無理するからだろ！まったく…」
映画の撮影で地方に行っていたリュウがお見舞いに来てくれた。
イライラしているリュウは、怒った時のハニにそっくりだ。
あ、そうそう。日本に帰って来ました。
今は都内の病院に入院中。
ほとんど痛みもないし、体調も良いんだけど…
いくつか検査をした結果、身体にガタがきていたみたいで、体調を整えるためにもう少々入院することになった。
リュウ「オンマから聞いたけど、肉離れの後あったんだろ？それに、貧血気味だとか…今回もそうだけど、どんだけ鈍感なの？鈍すぎない？バカなの？いや、馬鹿か」
リュウからの棘のある言葉がグサグサと刺さる。
痛い痛い…
カイ「リュウ、それくらいにしとけ。また胃に穴開くぞ」
「カイ兄、もっとリュウに言ってやって、姉ちゃん虐めるなって」
リュウ「はぁ？」
カイ「ほらほら、病院なんだから喧嘩するな。Aも調子乗らない。俺もリュウの意見には同感だよ？無理しすぎ」
「はい……」
カイ兄に言われたら何も言い返せない。
カイ「いくら鈍感のAでも、体の変化には気づいてたんだろ？でも、周りに迷惑かけられないし、もともとゴリラ並みに体力あるから大丈夫だと思ってた…そうでしょ」
リュウ「ぷっ。ゴリラ…」
「ゴリラは全力で否定させていただきたいけど、まぁ、そうだね。ここで休んだら、私の居場所なくなっちゃうような気がして」
リュウ「あいつらがそんなことさせると思う？何がなんでもお前の居場所守るだろ。本当Aはバカだ。もっとメンバーを信用しろっての！！」
メンバーを信用しろか…
また周りが見えてなかったのかな、私。
カイ「…………」
それから2人からのお説教が終わって世間話をした後、仕事があると言ってカイ兄とリュウは帰っていった。
…………………
カイ「お前があんな事言うとはな…。日本に帰って来いって言うと思った」
リュウ「帰って来いって思ったけど、メンバーはAのこと離さないよ。それくらい、大切にされてるんだ。A見るとき同じ目してたもん、俺とかカイとかと」
カイ「なるほどねぇ」
リュウ「任せていいかも、SEVENTEENに。悔しいけど。あれ、君は…………」
カイ「あ、こんにちは」
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作者名：あんこ | 作成日時：2018年10月8日 23時
