癒される場所 ページ35
とぼとぼと歩いていたら、目の前には大きな建物。
あ、ここAヌナが入院してる病院だ…
無意識って言えるのかな？
どこかでAヌナに会いたいって思っていたのかもしれない。
病院の中庭にあるベンチに座ってみる。
いくつか電気がついている部屋があるけど、まだAヌナ起きてるのかな…
もう9時か。
Dr.「あれ、君SEVENTEENの…」
ふとタバコの匂いと声が聞こえた方を見ると、白衣を着た人がタバコを咥えて立っていた。
あ、この人みたことある。確かAヌナの担当の人だ…
JH「はい…Aヌナがお世話になってます」
Dr.「いえいえ。こんな時間にどうされたんですか？面会時間は終わりましたけど」
JH「ただこの近くを通っただけで…」
Dr.「そうですか。Aさん、いつもみなさんが来るのを楽しみにしています。この前は僕にMVを見せながらメンバーの名前を教えてくれました。この通り、僕は仕事漬けでアイドルには疎くてね(笑)
ジョンハンさんにも会いたいって言ってましたよ」
JH「え？」
Dr.「面会時間は過ぎましたけど…1時間だけなら。Aさんに会っていかれます？きっと喜ぶ」
先生に言われるがまま後をついて行き、１つの病室の前にやって来た。
恐る恐るノックすると、ヌナの優しい声が聞こえたる。
「あれ、ジョンハン。どうしたの？こんな時間に」
JH「たまたま近くを通りかかったら、ヌナの担当医さんに会って…ここに連れて来てもらった」
「そうなんだ…って、そんなところで突っ立ってないで、入っておいでよ」
Aヌナの手には点滴。それに、しばらく会わないうちに痩せてしまった気がする。
そんな姿に少しびっくりして動かないでいると、ヌナが優しくベットの横に置いてあった椅子へと促してくれた。
「元気だった？」
JH「うん…Aヌナは体調どう？」
「だいぶ良くなったよ。でも、食欲が戻らなくてさ〜大きい声で言えないけど、ここのご飯もあんまり美味しくないし。それで、点滴中。マネオッパから転院の話聞いた？」
JH「うん…聞いた」
そこから話を続けられなくなってしまった。
"Aヌナが活動休止。日本に帰ってしまう"
「ちょっと、なんて顔してんの」
Aヌナがいつもみたくタレ目にして笑って、俺の頭に手を置く。
JH「…っ」
そんなことされたら、涙止まんなくなっちゃうじゃん…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 850人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あんこ | 作成日時：2018年10月8日 23時
