14人姉弟の長女② (ページ34)

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Aヌナの活動停止が決まってから数日がだった。

個人活動やリパケの準備の合間を縫ってみんなAヌナに会いに行っているみたいだけど、俺は行けずにいた。

最後に会った時キツイことを言ってしまったし、今会ったら現実を受け止められなさそうで…

JS「ハニ、今日Aヌナのところ行くけど、一緒に行かない？」

JH「ん…俺はやめておくよ」

JS「なんの意地か知らないけどさ、いつまでくよくよしてんだよ。ヌナが帰国するまで会わないつもり？見てるこっちがイライラする」

JH「はぁ？ジスには関係ないだろ！！」

JS「関係あるだろ！！メンバーなんだからさ！！」

DK「ちょっと、2人とも落ち着いて…」

JS「ジメジメ負のオーラ出しちゃって…もう知らない、そのままキノコでも生やしてたら？」

DK「ちょっと、ジスヒョーン！！ハニヒョン、ジスヒョン行っちゃったよ？」

JH「知らない、お前もあっち行けば？」

DK「もー…」

気にくわない、何もかもが気にくわない。

ヌナが本当は辛いのに「大丈夫」って我慢していたことも、
俺たちを頼ってくれなかったことも、
ヌナの変化に気づけなかった自分も、
ヌナのいつまでかわからない活動休止も、

全部気にくわない。

結局その日の練習はミスばっかり。

これ以上続けても無駄だと、いつもより早く練習を切り上げた。

SC「俺宿舎戻るけど、お前はどうする？」

JH「俺は…ちょっと用足してから帰るわ」

SC「わかった。気をつけてな。何かあったら連絡しろよ」

用を足すといっても特に行くところはなくて、コンビニに入ったり、本屋で立ち読みしたり…

兎に角今は1人になりたかった。