14人姉弟の長女② (ページ33)

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③ ページ33

JH side

マネ「Aの手術、無事終わったって～」

DK「はぁ～良かった…！！」

練習室に歓声が上がる。
良かった、本当に良かった…

ネットで調べたら、Aヌナの手術はそんなに入院期間が長くならないって書いてあったし。

Aヌナが倒れてから暗くなっていた空気が一気に明るくなった気がする。

でも、そんな明るさは長く続かなかった。

マネ「練習中悪いな、ちょっと集まってくれ」

良い報告から一夜明けた今日。

練習室に眉間に皺を寄せて入って来たマネヒョン。

マネ「Aなんだが、手術は昨日言った通り成功した。が、胃への負担が思ったより大きかったのと、出血も少しあったみたいで貧血状態がなかなか治らないらしいんだ。…だから…予定より、入院期間が長くなりそうだ」

SG「え、嘘でしょ…」

俺を含め、みんな直ぐに退院できるものかと思っていた。
お帰りなさいパーティーでもしようかって話もしていたのに。

HS「長くなるってどれくらい？」

マネ「Aの回復具合にもよるけど…1ヶ月くらいかな」

MG「1ヶ月も！？」

マネ「そうだ。それで、PDニムや社長と話し合って決まったことなんだが、しばらくAは日本に帰国して治療に専念することになった」

SG「なんで？こっちでも治療できるじゃないですか！！」

マネ「Aの保険上、韓国で治療を受けると高額になる。それに、こっちにはご家族もいないし、日本でゆっくりご家族のサポートも得ながら治療に専念してほしいんだ」

JH「俺たちだって家族じゃん…」

練習室に俺の声が響く。

韓国に家族がいないって？俺たち14人は家族なんじゃないのかよ。

マネ「今お前達がAが辛い時側にいてやれるか？リパケの活動もあるのに」

マネヒョンの言葉が胸に突き刺さる。
すごく現実的だ。
わかってる……

T8「いつ日本に行っちゃうの？」

マネ「手続きを済ませて、だいたい1週間後くらいかな」

SC「カラットには、なんて伝えますか？」

マネ「体調不良のため活動停止だ」

活動停止….

ただただジャージをぎゅっと握りしめる事しかできなかった。