14人姉弟の長女② (ページ32)

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② ページ32

マネ「A～どうだ？」

「だいぶ落ち着いたよ。心配かけてごめんね」

マネ「本当だよ～びっくりしたんだからな！手術のこと聞いた…上とも話すけど、リパケの活動は難しいかもな…」

振りだってもう覚えて、お披露目まであと少しだったのに…

マネ「まぁ、これを機にゆっくり休め。復活したらみっちり働いてもらうから」

「うん。そういえば、みんなには伝えた？」

マネ「これから宿舎に集めて伝える。あいつらどんな反応するかな」

きっと大変なことになると思う。私が風邪引いただけでも騒ぎになるから。

「オッパ、みんなに伝えて欲しいんだけど…」

少しでもみんなが責任を感じないように、あと、私がいなくても大丈夫だと思うけど、リパケの活動を私のことを気にすることなく思いっきりできるように。

次の日

病院の朝は早い。

シャワーは浴びることができないから、洗面所で洗顔したり、タオルで体を拭いてスッキリした。

それから、あまり美味しいとは言えない病院食を食べてテレビをつける。

日中のテレビなんて、何ヶ月ぶりに見たんだろ…

コンコンー

SC「Aヌナ」

「おー、スンチョル！おはよう」

病室にやって来たのはスンチョル、ジス、ハニ、ボノニ、チャニ。

他のメンバーは仕事らしい。そういえば、撮影するって言ってたっけ。

VN「ミンギュヒョンがAヌナに会いたいって朝から騒いでたよ」

「想像できるな(笑)」

JS「体調はどう？」

「だいぶ良くなったよ。よく眠れたし」

DN「そっか…」

「心配かけてごめんね。まさかこんな事になるとは…リパケの活動にも参加できそうにないや」

言葉にすると、改めて悔しさがのしかかってくる。

JH「フォーメーションだって、パートだってやり直さなきゃいけない」

私の顔を見ずに話すハニ。

SC「おい、なんだよ、その言い方…仕方がないだろ」

やばい、スンチョルが本気で怒ってる。

「いいんだよ、スンチョル。ハニの言う通りだから。迷惑かけて本当に申し訳ない」

今はそれしか言えなかった。

JS「とにかく、今はゆっくり休んで。待ってるから」

「うん…ありがとう」

看護師「失礼します。Aさん、検査の時間です」

手術に向けていくつか検査をする。

SC「また来るね」.

DN「頑張って」

「ありがと」

検査へ向かう私を見送るスンチョル達。

最後までハニはこちらを見てくれなかった。