胃もたれには注意してください ページ31
「うわ、もう18時か…」
無我夢中で練習をしていたら、時計を見るのを忘れていた。
スマホを見るとウォヌからのメッセージ。
どこにいるの？とか、ゲームしようとか、出かけてるなら帰りにアイス買ってきてとか…
しゃあない、アイス買って帰るか。
ハオにも夕飯には帰るって言ったし。
もうそろそろ帰ろうかな…
「いたた…まただ」
曲を止めに行こうとした瞬間、左脇腹に痛みが。
ここ最近同じところが痛む。
いっぱい食べたいのにムカムカするし、お腹は痛いし…
ミンギュに病院行けって言われたけど、正直病院行くより今は寝ていたかった。
それに、こんなのすぐ治るでしょ…
「うっ…痛い…」
数秒前にそう思った自分を殴ってやりたい。
同じ所に激痛が走る。あまりの痛みにクラクラしてきた。
激しく動いてかいていた汗は、冷や汗に変わっていく。
やばい、立ってるのも辛い。
床に倒れこむと、視界がだんだんぼやけてきた。
え、これ本格的にやばいやつ…
そこからの記憶は曖昧で、目を開けたらジフナがいて、ジスが今まで見たことないくらい怖い顔していて、マネオッパが来て…あと、ジュニとハオもいた気がする。
救急車に乗るのは嫌だったのに、結局初救急車。
で、気づいたら病院のベット。
Dr.「胃穿孔ですね。穴が空いてからだいぶ時間が経ってます。症状は出ていたと思うんですが…食欲不振とか、わき腹が痛むとか。けっこう痛かったでしょ」
「はい…でも、便秘かな？と思って…あと、食べ過ぎかなと」
Dr.「そうですか…今度また普段と違う痛みだなーと思ったら、すぐ病院来てくださいね？今回は大きくなっちゃってるから内視鏡手術で穴ふさぐから」
手術か…ミンギュの言うこと聞いて、もっと早く病院に行っておけば良かった。
先生は跡はそんなに残らないと言うけど、流石にもう水着の仕事は来なさそうだ。
何気にあの仕事のオファー、嬉しかったんだけどなぁ。
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作者名：あんこ | 作成日時：2018年10月8日 23時
