14人姉弟の長女② (ページ24)

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マネオッパに一旦下がるよう言われ、ステージ裏に移動する。

JH「大丈夫？怪我は？腕見せて？」

ハニに着ていた服の袖を捲られ見えた腕には、あの男の人に掴まれた跡が赤く残っていた。

うわぁ、指の形までわかる…
さっきの光景がフラッシュバックのように脳裏に浮かぶ。

気持ち悪い、吐きそう…

JH「ヌナ…」

気づいたら跡はハニの手で隠されていて、私の周りにはメンバーが集まっていた。

MG「あいつ…絶対許さない！！！！」

JN「ダメだよ、ミンギュ！！」

SC「おい！落ち着け！！」

WN「ミンギュ、あいつはスタッフさん達に任せておこう。今はそれよりAヌナだろ」

MG「ごめん…Aヌナ…」

ミンギュ、なんて顔してんの。

皆んなも…酷い顔してる。

スンチョルは今まで見たことないくらい怒った顔してるし、ソクミナは今にも泣き出しそうだし。

ハオだって、チャニだって…

マネオッパが息を切らしながら帰ってきた。

マネ「あの男は別室にいる。警察も呼んだから、安心して。サイン会だけど…このまま続けるのは難しいだろう。中止にしよう」

中止か…

会場からはカラットちゃん達も動揺しているのかザワザワしているし、泣き声だって聞こえる。

皆んなも見てたもんね。

ペン「Aー！！！！」

私達に会うために、この子達は沢山準備してきたんだよね。楽しみにしてくれてたんだよね。

14人に会うために。
それを、たったこれだけの跡のせいで終わりにする？

「マネオッパ。私は大丈夫。このまま続けましょう」

WZ「はぁ！？何言ってんのAヌナ！！」

JN「そうだよ。無理することない。」

SG「ヌナ…気持ちはわかるけど、今日はやめておこ？またカラット達にも会えるから」

「また来れない子もいるかもよ？私は大丈夫だから。皆んなが心配してくれるのはありがたいけど、事を大きくしたくない。腕痛くないし。マネオッパ、お願い」

マネ「A…スンチョル。どうする？」

SC「わかった。やろう。でも、マネヒョン、ヌナの側離れないでください」

JH「おい！スンチョル！！！」

「ハニ、私が良いって言ってんだから。たまにはヌナの言う事聞いてよ。ほら、笑って」

大丈夫、私は大丈夫…