14人姉弟の長女② (ページ22)

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原因は星の数ほどページ22

JS「ヌナ、風邪引いたの？」

「いや、女の子の日でさ。これは鎮痛剤」

JS「そっか。あんまり無理しないでね。辛い時は言ってよ？」

そう言って席を立ったジスは、しばらくしたらブランケットと私の好きな紅茶を淹れてきてくれた。

本当ジェントルマン。

最近ずっと鎮痛剤飲んでる気がする。

カムバに向けて練習、撮影、の日々。

今回の振りはハードで、持病の腰痛が悪化。でも、休むわけにはいかないから、鎮痛剤を飲んで誤魔化してきた。

そして月に一回の「女の子の日」

あんまり薬に頼りたくないんだけどなぁ。

でも、今日も練習室にこもる予定だし…

「ゔー」

SG「あれ、Aどうしたの？」

「胸やけしてる」

夕食のチキンを食べて、練習が再開してから1時間。

ムカムカする。気持ち悪い。

SG「Aヌナにしては、あんまり食べてなかったのにね。あ、そっか…もうヌナ、アラサーだもんね…いだっ！！ヌナが叩いた！！」

「それを言うな！！」

でも、ガチでそうなのかな…

もう、そんなこと感じる年齢？女の子の日だから？

HS「Aヌナ、ここの所遅れてるよ。あと移動部分もタイミング遅い。もっと合わせられる？」

スニョンは私に足りていない部分を指摘してくれる。

「女」とか「歳が離れてる」と考えずに、パフォーマンスのことを思って言ってくれるから、それが何より嬉しい。

JS「スニョン、ヌナあんまり体調優れ…「大丈夫だよ。」

JS「ヌナ…」

HS「体調がどうしたの？具合悪いの？」

MG「え、Aヌナ具合悪いの？どこ？熱？どっか痛い？」

話を聞いていたらしいミンギュが、おでこに大きな手をぐいぐい押し付けてくる。

「熱ないって！大丈夫だよ、チキン食べ過ぎただけだから。ごめんね、気をつける」

HS「よろしく」

JS「ヌナ、無理しないでって言ったじゃん」

「大丈夫なんだって。ありがとね、心配してくれて」

MG「なに、ジスヒョン。ヌナやっぱり具合悪いの？」

JS「いや、鎮痛剤飲んでて…ほら、あれだよ、あれ」

「女の子の日なの」

SG「あっ」

顔を赤くするスングァン。
ミンギュは「お腹痛いね」となぜかバックハグしてくる。

踊れないほどではないんだけどな…なんだ、このムカムカは…

ミンギュの暖かさに少し癒されて、練習に戻った。

この時のムカムカがあんなことになるなんて思いもしなかった。