14人姉弟の長女② (ページ20)

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弱点～2.5 ページ20

最近話題になっていたホラー映画がDVD化したから、ミンギュとボノニと観ることにした。

部屋を暗くしたりお菓子を用意していると、お腹を撫でながらAヌナがリビングにやってきた。

絶対夜食食べにきたな、あれは…

MG「ヌナ！良かったら、一緒に観よう！」

ミンギュから誘われて迷ってる感じだったけど、結局お菓子に釣られてソファの上にやってきた。

そういえば、Aヌナとホラー映画を観るの初めてだな。

たまに宿舎で観たり皆んなで怖い話をするけど、Aヌナはいつの間にかいなくなってた。

もしかして、こういうの苦手？

タイトルを言ったら、きっとすぐ部屋に戻っちゃうから黙っておいた。

本編が始まると、急にそわそわして「これはホラー映画だ」と騒ぎ始めた。

ボノニも俺の作戦に乗ってAヌナをなだめている。

そして、ついにお化け登場。

映画のケースを見ようと立ち上がっていたAヌナは、びくっとするとソファに飛び込んできた。

ミンギュがキャッチ。

やばい、声出して笑っちゃいそう(笑)

部屋に戻るのを諦めたらしいAヌナは、だんだん俺の方によしかかってきて、何かあるたびに腕をぎゅっと掴んでくる。

無意識に掴んでるらしくて、画面が落ち着いたら必ず「あ、ごめん」と掴んでた場所をスリスリしてくれるあたりがAヌナらしくてニヤニヤが止まらない。

ミンギュから鋭い視線を感じるけど、絶対変わってやんないから。

「ふ～終わった…」

VN「面白かったね～」

「ね」

なんだかげっそりして見える。ちょっと意地悪しすぎたかな？

MG「じゃあ、寝ますか。おやすみ～」

VN「おやすみ～」

なんだかんだ俺たちも心臓やられてし、日付はとっくに変わってるしハードだったな。

WN「あれ、Aヌナ部屋戻らないの？」

「う、うん。もうちょっとここにいようかな～」

完全に目が泳いでますけど…

WN「怖かったんでしょ？」

「いや！そんなことは！」

WN「素直になりなって～。どうする？一緒に寝る？それとも部屋に戻る？あ、映画の女の人も部屋に戻ったら…」

「わぁー！！わかった！わかったから！怖かったです、めっちゃ…だから…」

WN「一緒に寝ようか」

「お願いしやす」

ヌナの弱点を１つ発見。

皆んなにはしばらく内緒にしておこう。