14人姉弟の長女② (ページ19)

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弱点～2 ページ19

はぁ、お腹空いた…

最近、食欲すごいんだよなぁ。

我慢しなきゃいけないんだけど、今日は無理そうだ。

夜食仲間のジフニはまだ作業してるっぽいし、今日は1人で食べますか。

「あれ、起きてたの…」

リビングに行くとDVDをセットしているボノニとミンギュとウォヌ。

MG「あ！Aヌナ！ヌナも良かったら一緒に観よう！」

VN「お菓子もあるし」

テーブルの上にはチョコやポップコーン、ポテチまである。あ、ヨダレが…

「ちょっとだけ見ていこうかな」

ソファに座ると、ウォヌとミンギュに挟まれる形になった。ミンギュは距離が近い気がするけど…

ちなみに、ボノニは床に座ってポップコーンをムシャムシャ食べている。

「なんて映画？」

MG「えーっと、確か…」

WN「あれだよ、あれ。最近面白いって話題になってたやつ。」

「ふーん」

なんかミンギュの言葉をウォヌが遮った気がするけど。気のせいか。

予告がいくつか流れた後、始まった本編。

うん、うん…

「待って、これホラー映画じゃない？」

WN「え、まじ？」

VN「違うって～これからこの男の人と女の人のラブストーリーが始まるんだって～」

「いやいや、明らかラブストーリーっていう画面の明るさじゃないよね？」

MG「そ、そうかなぁ？」

ほら、ミンギュ目泳いでるもん！この子嘘つけないんだから！

VN「あっ」

ボノニの声につられて画面を見ると、そこには男の人の後ろをゆーっくりと通り過ぎていく髪の長い女の人。

そして…

「うわぁ！」

MG「わ！ヌナ大丈夫？？」

いや、来るとは思ってたよ？アップが！
でも、この監督、タイミングずらしてきたよ！？

思わずソファに飛び込むと、ミンギュがキャッチしてくれた。

WN「まさか…Aヌナ、おばけ怖いの？」

「いやぁ？そんなことないっすよ？」

私は長女だ。そう。弟たちにお化けで怖がるひ弱な様子を見せていられない…

というか、可愛らしく「きゃー♡」と言えないだけなんですけど。

どちらかというと、ぐっと我慢するか、「うぉー！」って叫ぶタイプ。

部屋に戻りたいけど、誰もいない場所には行きたくない。

1人部屋だということを、今日ばかりは恨む。

うわぁ！また来たっ！

ぎゅっ

WN「ヌナ、めっちゃ腕握ってくるじゃん(笑)」

「え、ごめん」

MG「なにそれ！ヒョン、そこ変わって！」

WN「嫌だね」

しばらくここを動けそうにもない。