14人姉弟の長女② (ページ17)

今日:47 hit、昨日:8 hit、合計:475,243 hit

鬼襲来ページ17

WZ「そういえば、ヌナ曲できたの？」

「それが…まだなんですよね」

VN「いつも仕事早い方なのに、珍しいね。今回のコンセプトは？」

「事務所から言われてるのはラブソング」

VN「うわ～ヌナの苦手そうなジャンル」

「そうなのですよ」

WZ「そうだとしても、やらなきゃね？期限迫ってるし。」

「はーい。今日中になんとかします」

Aヌナはたまに曲を作る。あと、作詞も。

本格的に発表はしていなかったんだけど、結構周りの人に好評で、今回は事務所側から「次のアルバムに入れてみないか？」と話が出たらしい。

その後すぐグループの活動に加え、AOA先輩のカバーステージへの参加が決まって、ヌナは超ハードスケジュール。

でも、期限というやつもあって…

忙しいかったのはわかるんだけど、ちゃんとやらなきゃね…

WZ「ただいま～。あれ、Aヌナは？」

JN「ヌナなら部屋にこもってるよ。作業してるんじゃないかな？」

JS「ジフナ、ヌナにこれ持っていってあげて？」

ジスヒョンから受け取ったマグカップには、温かいAヌナお気に入りの紅茶がたっぷり入っている。

WZ「Aヌナ～入るよ？」

部屋に入るとヘッドフォンをして机に座るヌナ。

俺の存在に気づいていないようだ。凄い集中力だな。

邪魔をしたら悪いので、作業が落ち着くまで入り口近くのソファに座って待つことに。
紅茶も猫舌のヌナには丁度良い温度になるだろ。

それにしても、さっきからパソコンもキーボードも一切触らない。どうやって作ってるんだ？
まぁ、ヌナは天才肌的なところもあるけど…

「うわぁ！ジフナ！いたの！？」

WZ「勝手に入ってごめん。作業落ち着いたなら、一休みしよ？ジスヒョンが紅茶淹れてくれたから…あれ、何か落ちた。これって…」

ヌナの膝かあら落ちた本を手に取ると、日本語で書かれたタイトル&男子高校生らしき人がバレーボールをしている絵が目に入った。

そう、あれですよ。アニメにもなったあれ！！！

「いや、違う。これ見てインスピレーションを得ようと…」

WZ「なにがインスピレーションだよ！今回のコンセプトはラブソングだっていったじゃん！！サボってたの！？信じらんない！」

「違うんだってば！本当に困ってたから勉強してたの！」

WZ「こんなのラブの要素ないじゃん！！」

その後ヌナは散々俺に怒鳴られました。