14人姉弟の長女② (ページ16)

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② ページ16

DN「夜遅くにごめんね」

「いいのいいの。さっきちょっと寝たし。入って～」

メイクを落としてすっぴんのAヌナ。

やっぱり、今日見た画面の中のAヌナとは別人なんじゃないかって未だに疑ってしまう。

どうしよ、なんて話そうか…

「どうした？元気ないけど。体調悪い？」

心配そうに見つめてくるAヌナ。

ここで黙っていても仕方がない…

DN「ヌナさ…今日楽しかった？」

我ながら、素直じゃない聞き方だと思う。

「楽しかったよ！普段あんな衣装を着ることもないし、メイクもあんなキラキラにする事ないしね。久しぶりに女の子に戻った気分だった」

ー久しぶりに女の子に戻った気分だったー

今日はその言葉がどうしても頭に残ってしまう。

DN「……やっぱりSEVENTEENになったこと後悔してる？ガールズグループが良かった？」

ヌナの顔が見れなくて、床にそんな言葉を吐いた。

何も返事が返ってこないから顔を恐る恐る上げると、びっくりした表情のAヌナ。

DN「デビュー前、Aヌナはガールズグループ希望だったって聞いたことがあって、ずっとそれが頭にあったんだよね。で、今日すっごく楽しそうだったし、このまま俺たちは嫌だって言ったらどうしようかと思って」

「確かに最初はガールズグループ希望だったけど…私は皆んなと同じグループでデビューできて良かったと思ってるよ？辛いことも多いけど、みんなが支えてくれるじゃん。

AOAのカバーは自分でも新鮮だったんだよね。普段ガツガツしてるから。でも、それが嫌だとかじゃないからね？

やっぱりパンツでガツガツ踊る方が私にはあってると思うし！
ミニスカート履いて大人のAを出すのは、たまにで良いかな～笑

だから、そんな顔しないで？みんなと一緒にずーっといるから！！

おっと…」

Aヌナの話を聞いたら嬉しくって、思わず抱きしめてしまった。

DN「俺だってずーっとAヌナから離れないからね！！」

「うふふっ。そうかそうか」

優しく俺の背中をポンポンと叩いてくれた。

DN「ただいま帰りました～」

部屋に戻ると既にベットに入っていたウォヌヒョンが薄目を開けてこちらを見てきた。

WN「良かったな、ちゃんと話せて。スッキリした顔してる」

DN「うん」

その夜はぐっすり眠れた。