14人姉弟の長女② (ページ14)

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感想発表会ページ14

WZ side

キラキラした笑顔で「どうだった？」とわくわくしているAヌナ。

それに対して静かな俺たち。

みんなハオの言葉が引っかかっているんだと思う。

Aヌナのパフォーマンスは文句のつけようがなかった。最高にかっこよかった。

それに、ステージのために努力してきたAヌナを見てきたから、本当は「頑張った」なんて声をかけてあげなきゃいけないのだけれど…

まだAヌナ離れできていない俺たちは、素直になれないみたいだ。

SC「ステージ見たよ。凄くかっこよかった」

「ありがとう」

スンチョルヒョンが言うと、Aヌナは「他のみんなは？」と言うように俺たちを見る。

DK「Aヌナ、やっぱりハイトーン綺麗だよね」

HS「踊りが…うん、やばかった。」

JN「いつも俺たちとガツガツ踊ってるからね」

T8「ギャップが激しい…」

VN「sexyだったよ」

WN「衣装やばくなかった？」

JH「本当！あんな足出す必要あった？？」

ボノニやウォヌの発言に「そうだ！」といきなり喰いつくハニヒョン。

「AOA先輩のカバーだもん。足あれくらい出さなきゃ！どう？きゅんっときた？女の子って感じだったでしょ？」

いや、女の子って感じだったけど…
むしろ、女性って感じだったけど…

目の前でジーンズを履いて、上はダボダボのスウェットを着ているAヌナを見ると、あれって幻だったんじゃない？なんて思えちゃう。

「私にしてはスルギとかミナに負けない、大人の色気を出せたと思うんだけどな～」

DN「でも…俺の知ってるAヌナじゃなかった」

「え？」

JS「ちょっとチャニ。言い方…」

DN「すっごく楽しそうに踊ってた。それに、あまりにも違和感なくAOA先輩の世界観に入っていたし。」

「それは…褒め言葉としてとって良いのかな？」

チャニは今日のAヌナと俺たちといるAヌナとのギャップについていけてないんだと思う。

俺たちも、チャニと同じ気持ちだけど…

今回のステージが楽しかったのか、ご機嫌のAヌナの気持ちを大切にしなきゃ。

WZ「それくらいAヌナが上手く表現できてたってことだよな？」

チャニの肩を叩くと、小さく「はい」と言っていた。

「良かった」

SC「…さて、明日も早いし、部屋に戻るか。続きはゆっくり明日話そう。」

ヌナに「おやすみ」を言って部屋を出る。

部屋に戻っていくチャニの背中は、少し寂しそうだった。