Marry me? (ページ9)

今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:23,731 hit

二人だけでページ9

「うわぁーー!!!」

道「めっちゃ広!!」

＜ご使用のチャペルはこちらになっております＞

二人で合わせた休日に結婚式場を見に来た

こんなところで結婚式したいねって言ったチャペルを駿は覚えててくれたみたいで
今日見に行くからと突然連れ出されて来てみたら

「こんな素敵なんだ...」

白で統一された中は、窓の外から光が差し込んでその輝きを増してる
小さな飾りも、ここで幸せを誓い合う人達を祝福するかのように素敵なものばかり

道「実際見ると、こんな綺麗なんやな」

「ね。テレビや雑誌で見るよりもっと素敵」

道「ここで挙げるんやで?結婚式」

こうやって、とか言ってあたしの真似してバージンロードを歩き始めた
あたしそこまでがに股じゃないんですけど

きっと駿は結婚式の朝からずーっと泣いてるんだろうな
いや、あの人達みんな泣いてるか(当たり前やんby謙杜)

そんなあたしもずーっと泣いてるんだろうな

道「A、ちょっとここ立って」

「?」

駿に呼ばれて隣に立つと、そこに居てねと言って駿はチャペルの後ろの扉の前まで走っていった

なにをする気なんだろう...?

道「A」

「なに?」

道「今日は、俺とAの二人だけの結婚式」

「え?何それ(笑)」

道「誰にも邪魔されへん結婚式やで?今日だけの特別」

そう言って駿はいつ持ってきたのか、小さな花束を持ってこちらに歩いてきた

一瞬もあたしから目を逸らさずに。真っ直ぐと

道「当日は俺泣きすぎてまともな話できへんかもやし、みんないるからちゃんと今日は真面目にね」

「ふふっ。緊張してるの?」

道「当たり前。俺真面目やから」

ごほんと一つ咳をして駿が真剣な顔つきになった

道「西村A。あなたはここに立つ道枝駿佑の妻として
朝は優しく起こして目覚めのキスをし、グシャグシャになった洗濯物を洗濯して、
毎日おいしいごはんを作り、一生隣にいることを誓いますか?」

「ほんと我が儘なんだから。...はい、誓います」

道「ありがとう。Aは?俺に誓ってほしいこと」

「んー、じゃあ...道枝駿佑。これから死ぬまで、あたしを愛してくれると誓いますか?」

道「そんなの、当たり前やん」

そう言って笑った駿

その時、外で鐘の鳴る音が響いた

二人だけのチャペルで愛を誓った、今日が特別な結婚式