大切な人の幸せ ページ8
＊オリキャラ出てきます
道「A、なんか手紙届いてたで」
「あたしに?」
BH「うん。菅原華って書いてあるけど」
「華?ちょっと貸して」
手紙の送り主は幼馴染の華
プロポーズを受けたことは報告済みで、結婚式にも呼ぶつもりで招待客リストにも入ってる
「招待状もまだ送ってないのになんだろう」
道「とりあえず開けてみれば?」
隣に座って、なぜか膝に頭を乗せてきた駿に急かされて封筒を開ける
「えーっと?このたび、お付き合いしていた人と結婚することになりました
...結婚?!?!」
道「うわ!」
驚いて立ち上がった反動で駿は頭を床に強打
ごめん。今駿の心配してる場合じゃない
すぐにスマホを取り出して華に電話をかける
華「もしも「もしもし?!結婚ってなに?!」あ、手紙届いたー?」
「なんでもっと早く教えてくれなかったの!」
華「あはは!めっちゃびっくりしてる」
「笑いごとじゃないわよ!なんでこの間連絡した時に言わなかったの!」
華「落ち着きなさいよ。サプライズよ、サプライズ
それに、手紙最後まで読んだの?」
「読んでない!待って!」
読み途中だった手紙を手に取って読む
ーAへ
このたび、お付き合いしていた人と結婚することになりました
そして、新しい命が私の体に宿っています
LINEでなんて連絡しないわよ。大事な親友にはー
「(ｼﾞﾜｯ)」
道「え?!なんで泣いてるん!」
「しゅ、駿〜。華が〜」
道「うお!」
驚きと喜びのあまり、涙があふれてそのまま駿に熱い抱擁
支えきれなかった駿はあたしを抱えたまま倒れてまた床に頭を強打←
「ｸﾞｽﾞｯ。でき婚だなんて」
華「でき婚だけど、悪い意味じゃないのよ?プロポーズ受けてすぐできたことが分かったの」
「じゃあ、ちゃんと愛し合って出来たのね?」
華「当たり前よ」
「よかった。相手はあの年下の?」
華「そうそう。彼もAに会いたがってたから、結婚式は二人呼んでちょうだいね」
「了解しました」
華「お互い幸せになろうね」
バイバイと言って電話を切ると、ずっとあたしの下敷きになっていた駿が起き上がって
駿の膝の上にあたしが乗るような恰好になった
道「友達結婚するん?」
「そうみたい。子どもできたんだって」
道「子どもも?じゃあ俺達の子と同い年になるかもしれんな」
「うん。ん?」
道「さ、俺達も頑張りますか」
「ちょ、まっ」
幸せな知らせと共に始まった、長い夜でした
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作者名：春風 | 作成日時：2019年6月25日 3時
