可愛い俺のお嫁さん ページ7
ー道枝 sideー
「ただいまー」
道「お帰り。早かったな」
「謙杜のおかげですぐ決まったよ」
道「ふーん。お色直しのやつは?」
「それもばっちり。あー楽しみ!」
何センチか浮いてるんやないかってくらいルンルンなA
一緒にドレス選び行かんくて拗ねてたけど、なんだかんだ楽しかったみたいでよかったは
道「そういや長尾なんか言ってへんかった?」
「なんかって?」
道「いや、ドレスこんなんがええんちゃう?とか」
「いや?あたしが着たやつ見て、それがいいよって」
道「そ、そっか」
長尾のやつ、ちゃんとAにバレへんように送ったドレス選んでくれたんかな...
あー見たい!今すぐ見たい!もどかしい!
「何暴れてるの(笑)すぐご飯作るから大人しくしてて」
道「俺は犬か」
「(犬っぽい自覚あるんだ)」
ここはちょっといい子にしてよう
キッチンに立つAの後ろ姿
見慣れたはずやのに、プロポーズしてからやとまた違って見える
道「(好きやな...)」
こんな感じで、最近益々Aが可愛く見える(絶対言わへんけど)
元々可愛いねん。俺が片思いしてたくらいにな
けど、なんかこう、また違った可愛さが見えてきたって言うかさ
上手く言葉に出来へんけど、後ろ姿がめちゃくちゃ愛おしいねん
ｷﾞｭｯ
「えっ、ちょ駿?」
道「ん?」
「待っててって言ったじゃん」
道「このままでも出来るやん?」
何食わぬ顔で抱き着いてるけど、心臓バクバクやし。顔はきっと見せられるもんやない
Aも耳真っ赤やし
「もー///」
ちょっと反論しながらも抵抗してこない所とか、また俺の心をくすぐる
長く付き合ってると、両想いになった時とか、付き合いたての時の気持ちって薄れてくるゆうけど
少なくとも俺は違う
こうやってAに触れるたびにどんどん好きがおっきなってくねん
俺のことこんな夢中にさせて、あかんなほんまに
「駿、くすぐったいよ」
道「同じシャンプーの匂いする」
「そりゃ同じの使ってるからね」
道「このシャンプー好きや」
「違うの買おうか迷ってるんだけど、これがいい?」
道「んーAと同じのだったらなんでもええ」
「そ、そっか//」
シャンプーの香り一つでこんなにも満たされて愛おしい
可愛い嫁さんから、一生抜け出せへんみたいやな
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作者名：春風 | 作成日時：2019年6月25日 3時
