祝福の言葉を ページ11
華「いや〜、馬にも衣装ってこういうことね」
「ちょっと。なんてこと言うの」
拓「華さん相変わらずですね...。姉ちゃん、とっても綺麗だね」
風「まさかAが結婚するなんてな」
斗「僕が結婚しよ!って言った時はきっぱり断られたからね〜」
「こら、生意気3人組。静かにしてなさい」
準備が終わった途端部屋に入ってきた、華と拓也、その友達の風雅と斗亜
お祝いの言葉の一つでもかけてくれるのかと思ったら、入ってきた途端にこんな感じ
華「旦那は?見に来ないの?」
「式まで見に来ないって言ってた。先に見たら絶対泣いちゃうって」
拓「駿佑さんらしい。ドレスは一緒に選んだの?」
「それも一緒じゃなくて友達と」
風「どんだけ楽しみとっておきたいの(笑)」
「そういう人だからね」
拓「長尾さん達は?」
「そういえば、そろそろ来ると思うんだけど...」
ﾊﾞｧﾝ!!
恭「A!は!」
丈「うわ!」
西「ほらほら静かにせな」
「来たと思ったらうるさいな〜」
和「いや!なにちょっと!めっちゃ綺麗やん!」
長「ほんと。みっちーにはもったいないな」
「ちょっと、なんで二人が泣きそうなのよ」
流「みんな朝からこんな感じやから」
まさか今泣くなんて思わなかったから、こっちまで少し泣きそう
こうやってずっと私達を支えてくれた人達が来てくれて祝福してくれるなんて
本当に幸せで、心が温かくなる
いろんな人に迷惑をかけてきた私達だけど、それでも見捨てないでくれたみんな
今のみんなの顔を見て、恩返しってわけじゃないけどずっと幸せでいようって思った
華「今からそんなに泣かないの。記念すべき日にブスになるわよ」
長「涙はもっと後に流してや。折角綺麗にしてもらったんやから」
「いっつも一言多いのよ二人は」
華「いつものことでしょ。けど...ほんとに綺麗ね、A」
西「うん、本当にそれは認める」
大吾さんの言葉にみんなが頷いて微笑んでくれて
おさまった涙がまた溢れそうになるのを、みんなにバレないように隠す
ふと肩に誰かの手が乗った感じがして顔を挙げると、肩に手を置いて鏡越しにあたしを見つめる拓也と目が合う
拓「姉ちゃん、本当におめでとう。駿佑と、ずっと幸せにね」
「...うんっ、ありがとう」
やっぱり涙はこらえきれなかった
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作者名：春風 | 作成日時：2019年6月25日 3時
