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志保が振り上げた斧が扉を破壊したのを見て、意識の無い歩美ちゃんを抱き上げる。
突然現れた志保にビビり倒していた光彦くんたちは
俺の姿を見ると目を丸くした。
「Aさん!その女の人は誰ですか!?」
『説明は後でするから早く出て!
あちちっ、燃える燃える!!』
元太くんと光彦くんが出ていく後に続いて小屋から出ると、タイミングを計ったかのように小屋が真っ赤な炎に包まれた。
それを見て冷や汗。
あっっっぶねぇ⋯⋯⋯⋯あと数秒遅かったら、、
「ん、、Aお兄さん?歩美、」
『歩美ちゃん。もう大丈夫だよ。
はいはいキミたち!俺はこのお姉さんを安全なとこまで案内してくるから隠れてること!
知り合い、、コナンくん来るまで息を潜めること!』
「A兄ちゃん具合悪そうじゃんか!!」
「⋯⋯私、別に一人で大丈夫よ。」
『大丈夫じゃないって!ね!?
俺が安全なとこまで連れてく!』
歩美ちゃんを地面に下ろし、遠慮する志保の腕を掴む。
一瞬だけ身を固くした志保だったけど、すぐに諦めたようにふっと笑った。
「ホント、変わんないわね」
⋯⋯
⋯⋯
⋯⋯
⋯⋯
⋯⋯
アイスブルーの目が歪んだことに、
気づけなかった俺の負け。
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作者名:テール | 作成日時:2023年5月10日 21時