赤井の青い相棒【男主】 (ページ18)

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朝月夜の警戒ページ18

制服姿で少し前を歩いている蘭ちゃんと園子ちゃん、そしてその横に新たな子の姿。

後ろ姿だけでも分かるその正体に思わず歩みを止め、彼女たちから距離をとっていた。

彼女たちから、彼女の前から姿を消して
向かう先はひとつだ。

『しゅ、じゃなくて昴！！なんかキミの妹いたんだけどなんか知ってる？』

「⋯⋯⋯⋯真純が？」

工藤邸まで乗り込んでいき、紅茶片手に優雅に事務作業をこなしていた秀一に報告。

どうやら秀一も知らなかったようで
驚いたようにそのグリーンアイを見開いた。

「俺は何も知らない。まさか１人で来たわけじゃないだろう。母さんの事だ。何を考えてるかは分からんが⋯⋯なにか訳があるだろうな。日本に来た理由が」

日本に来た訳。

わざわざこの帝丹高校に転校したっていうのもどうにも腑に落ちない。

『理由⋯⋯』

イギリスから日本に来た理由。。

帝丹高校に転校した理由。。

なにか、最近、、目を惹き付けるような事が。。

この危険なファミリーの興味を。。

――「I'll help you!
I'm a Holmes' apprentice!!」

――"お手柄小学生！"

――「江戸川コナン。探偵だ！」

俺と同じ色を持つあの子供。

『⋯⋯⋯⋯うーん、』

「その顔はなにか思いついたようだな。その考え、俺にも教えてくれる気はないか？」

『え？それはやーだ』

――「赤井秀一の母親⋯⋯メアリーを始末したわ」

でも死体は見つかっていない、とその場に居合わせた構成員の１人が俺に漏らしたっけ。

まさか、いやでも。

⋯⋯⋯もし、俺の推理通りに事が進んでいるとしたら

結構不幸だ。