青と白のメモリー 暁 ページ16
今日も今日とて殺人現場で小さなホームズくんに手足で使われているのがこの俺。
ちなみにFBI捜査官とは言えないので、俺の職業はアルバイターだ。トロッピーやってます。
結構な頻度でコナンくんと行動を共にしたお陰で蘭ちゃんや小五郎さんにも認知をいただいたりした。
「Aの兄ちゃん抱っこ!」
『あー、可愛いねぇコナンくんは〜』
よいしょ。小さな体を持ち上げて彼が気になるであろう所を見えるようにしてやる。
にしても軽いな。ちゃんと食ってんのか⋯⋯?
「なぁAさん。あの時、被害者から甘い匂いがしたって言ってたよね?それってもしかして蜂蜜みたいな匂いだった?」
『あ、うん。そうだったよ』
ニヤリ。
犯人様ご臨終のお知らせである不敵な笑みを浮かべたコナンくん。
地面に下ろした途端、きょろきょろと視線を忙しなく動かして焦ったような顔をした。
「そういや今日っておっちゃんも園子ちゃんも居ねぇし⋯⋯あっ」
『⋯⋯⋯⋯何見てんの、やだやだ針ってこわ』
極悪人のような顔で怪しすぎる時計を俺に向かって構えるコナンくんに嫌な予感しかしない。
ヤバいと後ずさった瞬間、
強烈な眠気に襲われた。
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作者名:テール | 作成日時:2023年5月10日 21時