歌い手様のBL短編集

忘愛症候群~そらる×まふまふ~(Bad End編Part2) ページ30

うらたぬきside

そらるさんもまふも救急車に運ばれ病院で検査を受けたところ､まふは､､､だったがそらるさんは生きていることがわかった｡その後､仕事があったセンラ達は先に帰り､俺と坂田がそらるさんの病室に残るという形になった
しばらくの沈黙の後

さ「うらさん､ありがとうな」

う「は?」

さ「うらさんがあの時見てくれたから､報告してくれたからそらるさんは助かったんやと思う」

う「そんなこと言ったら坂田が応急処置したのもだろ」

さ「だな」

また､沈黙
ただ､2人でそらるさんを見つめ続ける
すると

そ「う､､､こ､ここは､､､」

さ「そらるさん!?」

そ「坂田?ってことは､､､」

う「そらるさん貴方は生きていますよ」

そ「そうか､､､ま､､､まふまふは?」

あまり言いたくはなかった､､､
そらるさんの気持ちが俺はとても分かるから

さ「ま､まふは､､､その､､､」

その反応で察したのかそらるさんは

そ「なんで助けた､､､」

初めは声が小さすぎて聞こえなかった

そ「なんで､､､なんで俺を助けたんだよ!!」

いつものそらるさんからは考えられない程の大きな声
そらるさんの気持ちが嫌な程わかって何も言えない､､､
坂田も驚いて意表をつかれた表情をしていた
しばらくの沈黙の後

そ「俺はまふのとこに行く」

そう言い立ち去ろうとするそらるさんを必死に引きとめる
今のそらるさんにはきっと何を言っても理解できないだろう
いや､理解しようとしないだろう
力ずくで引きとめるしかない

そ「なんでなんだよ!頼むから行かしてくれ､､､」

う「行かせるわけないじゃないですか」

自然と笑みがこぼれてくる
だって

う「生きてる方が楽しいことありますよ」

俺が実感したこと

さ「そうですよ!そらるさん!僕達とまだ居ましょ」

そらるさんは､動揺しているように思える
今しかない!
そう思いそらるさんを坂田と一緒に一気にこちらに戻す

う「おかえりなさい｡そらるさん」

そう言って微笑めば
坂田も微笑み､そらるさんは意表をつかれた顔をする

う「もう､逃がしませんから」

そ「､､､まふも望んでないよな」

さ「そうですよ!」

そ「ありがとう､俺の過ちに気づかせてくれて」

そう言い3人で笑った

空を見れば､雲ひとつない快晴だった
まるで世界が2人の今を映し出したように





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