歌い手様のBL短編集

忘愛症候群~そらる×まふまふ~(Bad End編Part2) ページ2

うらたぬきside
さ「そらるさんが生きてる可能性に気づいたの?」
坂田はそう言った
みんな唖然する
そりゃそうだろう
この高さから落ちて生きている可能性があると言ったのだから
セ「そ､それってほんま?」
さ「うん､可能性はあると思う」
し「なんで言いきれるん?この高さやで」
さ「それはこれを見たらわかると思う」
皆息を呑む
誰も見たくはないだろう
さ「なぁ､うらさん」
坂田に呼ばれ､坂田を見る
さ「なんで､俺を呼んだん?これ､別に俺呼ばんでもよかったやろ」
う「俺には限度があるからな」
さ「どういうこと?」
う「俺は素人だ｡こういうことは坂田の方が詳しいだろ」
セ「なるほどね…それで坂田って言うわけですか…」
天「だ､だったら､早く行った方がいいんじゃないかな…」
し「そうだな」
セ「ほな行きましょか」
センラの声で皆屋上からの階段をかけおりる
今､俺らには一刻の有余もなかった
この1秒のあいだにも短くなってしまっているかもしれないのだから…
地上につけば皆走り出す
まさに全力疾走といった感じだ
普段はひきこもりがちだからなのか早々に体力がなくなってしまう
それでも走り続けた
現場にたどり着くと､坂田がそらるさんの手をとる
脈をはかっているのだろう
坂田が頷く
それからまふの手もとる
次は首を横に振る
それと同時にセンラが救急車を呼ぶ
その間に坂田が今できる応急処置をする
さ「うらさん､なんか止血できるようなもの持ってる?」
坂田にそう言われ､俺は自分の身につけているものや､バッグを探る
止血出来そうなものといっても､ハンカチやタオルくらいしかなかった
う「これでいいか?」
さ「ありがとう､充分やよ」
そう言うと手早く止血に移る
いつもの坂田からは感じ取れないような真剣さに誰も口出しできなかった
セ「救急車呼んできたよ」
センラは坂田には聞こえないような声で皆に言う
し「おう､サンキューな」
l「さすが」
luzが言った通りそういうとこはセンラは抜かり無いと思う
それに､坂田ことを気遣いながらも俺らに報告してくれるあたりも
さ「応急処置は出来たよ」
し「そうか｡ご苦労さん」
さ「うん､でもこれ以上はこの場では無理やから救急車を呼んでほしいんやけど…」
う「それなら､センラがもう呼んであるよ」
さ「えっ?まじ?」
セ「ほんまやよ」
さ「さすがセンラやな」
さ「うらさん､ハンカチありがとうな」
さ「さすがに返せるか分からんけど…」
う「別にハンカチはいいから」
そう､今は…な…


続く

まったり~うらたぬき×坂田~ ショコラ@坂田家少女さんからのリクエスト→←忘愛症候群~そらる×まふまふ~(Bad End編Part2)

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