【歌い手/大型コラボ企画】先生、好きです。

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早くしないともっと謝れる機会が無くなるそう思った私は次渉くんが来たときに謝ると決めた
その後渉くんが放課後教室に来ることはなくなった
このままじゃ謝れないしもういっそ呼び出してしまおうかそう思っていた時だった

「いとねぇ居る？話したいことがあるの」

そう言いながら教室のドアを開けて渉くんが入ってきた

「私も話したいことがあるの誰かはいってきたらいけないし鍵かけるね」

そう言って私は教室のドアの鍵を閉めた
しばらく沈黙が続いた後に渉くんはいとねぇが先に話していいよと言った
怖かった全てが終わってしまうような気がした
でも伝えなきゃだめだ言葉にしないと人間は他人の気持ちなんて理解できないのだから

「あのね、えっと、お兄さんの事なんだけどね。なくなったのは私のせいなの」



「私さえいなければ彼はまだ生きてたの」

「ごめんね私のせいでごめんね」

苦しくて逃げ出したくなった
でも本当は逃げ出さないために鍵をかけたのだから

それでも零れ落ちてくる涙は止まらなくて
渉くんだって心配してるじゃんか
ほら私大人でしょこんな時に泣いちゃだめだよ
「いとねぇ大丈夫だよ大丈夫だから落ち着こう大丈夫だから」


あれからどれぐらい時間がたったのかわからないが私はようやく落ち着きを取り戻した
「ごめんね渉くんの話したいことって何かな？」


「いとねぇあのね俺好きなのいとねぇの事が好きなの」

そう言われたので驚いた嫌われてなかった

「俺が大人になったら絶対ここに戻ってくるから」


「だからその時まで待っていてくれますか」


そんなの答えは一つに決まってるじゃないか
私は迷うことなく頷いた

宗くんが幸せになってねそう言っている気がした

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