第七話 特別柱合会議�� ページ19
疲れたのか、かなり熟睡していたようだ。
次の日、私は目が覚めると知らない場所にいた。
「おはようございます、Aさん。」
起き上がるとそこにはしのぶさんがいて、私に笑いかける。
「寝ている間に移動させてしまってすみません。早速で申し訳ないのですが、これからお館様と柱と呼ばれる階級の方々とお会いしていただきます。」
しのぶさん曰く、私の事をお館様という方に報告した結果、会いたいから連れて来てといわれたそう。
この場所は知られてはいけないから、寝ている間に連れてきたとのことだった。
柱というのは鬼殺隊の一番上の階級で、しのぶさんも柱らしい。
「Aさん、もしかしたら気分を害すようなことを言われるかもしれません。ですが、私はあなたの味方ですから。それだけは忘れないでくださいね。」
真剣な顔のしのぶさんにうなずくと、彼女はまた笑った。
「では、行きましょう。」
歩き始めたしのぶさんの後ろをついていく。
何故だろう。どんな人たちなのかも、何を言われるかもわからないのに、全然怖くない。
しのぶさんの背中をじっと見つめる。
そうか、私には、しのぶさんがついていてくれる。
傍にいてくれるから、大丈夫だと思っているんだ。
小さく微笑んでから、気合を入れる。頑張ろう。
広い庭に出ると、人がいた。
私たちが来たからか、視線がこちらを向く。
威圧感のあるそれに耐えられずにしのぶさんの羽織を掴んで背中に隠れる。
「ふふ。大丈夫ですよ。」
その人たちの近くまでいくと、足が止まった。
この人たちが、柱の方々だろうか？
挨拶するべきか悩んでいると、幼いけれど凛とした声が響く。
「お館様のお成りです。」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 19人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さりー | 作成日時：2020年7月10日 21時
