紅葉舞う景色の中で 4 (※) ページ42
＿Aside
ちゃぷん、と音を立て、脚を沈めていく。
そこから力が抜けていくのを感じながら、傍らにタオルを置き、肩まで浸かった。
イゾウさん、と声をかければ、彼の目がゆっくりと開いた。
そして彼の赤みを帯びた頬に手を伸ばし、近付いた。
｢顔、赤いわ。…ごめんなさい、待たせてしまって。逆上せてない？大丈夫？｣
｢ああ、これくらい大丈夫だ。｣
そう言うと彼は私を引き寄せ、脚の間に入れ、抱き締めた。
振り向けば重なる唇。
彼の後ろにはライトアップされた紅葉があって、それが彼を艶やかに映し出していた。
髪を緩やかに纏め、紅を落とした彼。
それは男らしくもあり、色っぽさも感じさせる。
女の私よりも魅力的で、蠱惑的だ。
紅葉を見るよりも、気が付けば彼ばかり見てしまう。
先程まで羞恥でいっぱいだったはずなのに。
彼の手がするりと腰を撫でた。
力の抜けた身体は、自然と彼に寄りかかってしまう。
抵抗する事も出来ず、されるがままだ。
｢A…。｣
彼の声が鼓膜を揺らす。
名を呼ばれただけで、私の身体は反応してしまう。
お腹の奥がきゅう、と疼くような気がした。
手はお腹をなぞり、胸を掠めていく。
小さく声を漏らせば、彼は満足そうな顔で笑った。
そして反対の手で私の顎を持ち上げると、そのまま唇が降ってきた。
顎を掬った手が頬へと滑っていき、耳を覆うようにして後頭部に手が回った。
舌先で唇をつつかれ、薄く開ければそこから彼の熱い舌が入り込んだ。
歯列や上顎をなぞられ、びくりと腰が揺れた。
耳を塞がれているせいで、舌が口内を犯し、時に絡み合う音が脳内に響いている。
反対の手は中心をわざと避けるようにやわやわと胸を揉み、そのもどかしさに動いてしまうと、いきなりピンッと弾かれ、背中を仰け反らせた。
唇はそのままに、後頭部にあった手がするすると降りていく。
腰や下腹部を撫でるその手は柔くて、どんどん感度を上げられていく。
頭がぼーっとしてくると、彼の後ろにあったペットボトルを手に取り、口移しで水を飲ませてくれた。
｢景色は、見なくていいのか？｣
意地悪な事を聞く。
そんな答えの分かりきった問いに、イゾウさんの首に腕を回して答えた。
｢イゾウさんが、いい。｣
ニヤリと口角を上げた彼に口付ければ、腰を抱かれ、後頭部に手を回して舌を絡められた。
深くなっていくキスに、身体の奥がじんわりと熱を持っていった。
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雨音(プロフ) - メルディアナさん» 甘いのが続いたので、嫉妬系にしてしまいましたが、楽しんでいただけて良かったです！甘々も近いうちに書きますね。ありがとうございました！ (2022年7月21日 7時) (
レス) id: 95f98cf5bb (このIDを非表示/違反報告)
メルディアナ(プロフ) - この話も良かったです。もっと甘いのも見てみたいです (2022年7月21日 0時) (レス) @page34 id: 4fe2c4e2da (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - メルディアナさん» いつもありがとうございます♪承りました！ (2022年7月17日 21時) (レス) id: 95f98cf5bb (このIDを非表示/違反報告)
メルディアナ(プロフ) - お風呂でイゾウに抱かれる話をみたいです。 (2022年7月17日 15時) (レス) id: 4fe2c4e2da (このIDを非表示/違反報告)
メルディアナ(プロフ) - とっても楽しかったです。ありがとうございました！ (2022年7月16日 23時) (レス) @page26 id: 4fe2c4e2da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2022年6月29日 23時
