怪我した彼女と甘い彼 4 ページ4
2人は休みを貰っていても、他のクルー達は仕事がある訳で、邪魔にならないよう、部屋に戻る事にした。
｢何か飲むか？｣
｢大丈夫。ありがとう。それより、せっかくお休みを貰ったんだし、何かしたい事はない？｣
私の事ばかりではなくて、イゾウの好きなように過ごしていいんだと言うことらしい。
それを理解している上で、彼はAを座らせ、自分も隣に座り、口を開いた。
｢お嬢とゆっくり過ごせれば、それでいいさ。｣
後れ毛を耳にかけ、甘く見つめるイゾウ。
彼女は頬を赤く染め、彼を見つめた。
｢私も、イゾウと一緒に、いたい。｣
耳にかけた手をそのまま頬へと滑らせれば、彼女はその手に自分の左手を重ね、目を閉じた。
引き寄せられるように、同じ色に染まる唇に自分のそれを合わせた。
一緒にお茶を飲み、お茶菓子を食べ、一緒に本を読む。
普段通りの休日なようで、少し違う休日。
イゾウに凭れて、本のページを捲ってもらいながら読む。
時々話をしながら、同じ本を読んでいた。
ちょうど半分程読み終わった頃、Aが振り返った。
｢…退屈じゃない？｣
｢いや、お嬢となら何でも楽しいさ。｣
｢本当に？｣
｢疑うのか？｣
｢ううん…ちょっと不安になっただけ。こんなに至れり尽くせりお世話してもらって、迷惑じゃないかって。｣
｢そんな事思うわけないだろう。おれが好きでやってるんだから。まァ、お嬢にしかやらねェがな。｣
カラカラと笑えば、彼女の心配も吹き飛んだのか、一緒になって笑っていた。
そして彼女はイゾウの手から本を抜き、机の上に置くと、彼の手を握った。
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雨音(プロフ) - メルディアナさん» 甘いのが続いたので、嫉妬系にしてしまいましたが、楽しんでいただけて良かったです！甘々も近いうちに書きますね。ありがとうございました！ (2022年7月21日 7時) (
レス) id: 95f98cf5bb (このIDを非表示/違反報告)
メルディアナ(プロフ) - この話も良かったです。もっと甘いのも見てみたいです (2022年7月21日 0時) (レス) @page34 id: 4fe2c4e2da (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - メルディアナさん» いつもありがとうございます♪承りました！ (2022年7月17日 21時) (レス) id: 95f98cf5bb (このIDを非表示/違反報告)
メルディアナ(プロフ) - お風呂でイゾウに抱かれる話をみたいです。 (2022年7月17日 15時) (レス) id: 4fe2c4e2da (このIDを非表示/違反報告)
メルディアナ(プロフ) - とっても楽しかったです。ありがとうございました！ (2022年7月16日 23時) (レス) @page26 id: 4fe2c4e2da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2022年6月29日 23時
