req.1 怪我した彼女と甘い彼 1 ページ1
ナル様、リクエストありがとうございます！
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海軍との交戦の際、新人を庇ったその隙に海楼石の手錠をつけられ、右腕を撃ち抜かれたA。
弾丸は貫通していたが、利き腕という事もあり、動かせるようになるまでイゾウが彼女のお世話をする事になった。
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＿No side
｢おはよう、お嬢。大丈夫か？｣
｢おはよう。ちょっと痛いけど、大丈夫よ。｣
｢まずは包帯を変えようか。｣
彼女をベッドに座らせ、血の滲んだそれを、痛くないよう気遣いながら新しいものへと変える。
真っ白な包帯の上にそっと、唇を落とすイゾウ。
彼の優しさに、彼女は柔らかな笑みを浮かべ、お礼を述べた。
彼もまた、同じように微笑んだ。
今日は少し寒い。
イゾウは椅子に掛けてあった自分の薄紫色のストールを彼女に羽織らせ、温かいお茶を渡した。
｢これを飲んで、少し待っててくれ。｣
そう言うと彼は、テキパキと身支度を始めた。
いつもの髪型ではなく、下の方でゆるくお団子に纏め、紅も差さないらしい。
普段とはまた違った姿のイゾウに、Aは密かに顔を赤らめる。
その姿は鏡に映っており、彼はクスクスと笑う。
｢お嬢、どうかしたか？顔が真っ赤だ。｣
｢へっ！？えっと、その…かっこ、いいなって、思って…。｣
だんだんと消え入るような声で呟く彼女の目を鏡越しに見つめ、また彼は微笑む。
支度が終わった彼は、恥ずかしがって俯く彼女の隣に腰掛け、髪に指を差し込むように撫で、髪を1束取ると口付けた。
｢お嬢はいつまで経っても愛らしいな。まだおれに、慣れねェか？｣
髪に口付けたまま、彼は彼女を見つめ、問いかける。
彼女の頬は更に赤く染まり、瞳は海のように揺らいでいた。
｢こんなに綺麗で格好良くて、素敵なんだもの。私には勿体ない……きっとこれからも、慣れないわ。｣
｢ククッ…そうかい。お嬢にそう言ってもらえるとは、嬉しいねェ。だが、勿体ないってのは違うな。おれが、お嬢を選んだんだ。お前さん以外、いらねェ。｣
まっすぐ見つめて言えば、彼女は澄んだ青を揺らし、イゾウの胸へ身を委ねた。
｢ありがとう。私、貴方がいてくれるだけで、本当に幸せよ。｣
左手でイゾウの着物をきゅっと握り、唇を寄せる。
彼は傷に障らないよう彼女を抱き締め、キスを受けた。
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雨音(プロフ) - メルディアナさん» 甘いのが続いたので、嫉妬系にしてしまいましたが、楽しんでいただけて良かったです！甘々も近いうちに書きますね。ありがとうございました！ (2022年7月21日 7時) (
レス) id: 95f98cf5bb (このIDを非表示/違反報告)
メルディアナ(プロフ) - この話も良かったです。もっと甘いのも見てみたいです (2022年7月21日 0時) (レス) @page34 id: 4fe2c4e2da (このIDを非表示/違反報告)
雨音(プロフ) - メルディアナさん» いつもありがとうございます♪承りました！ (2022年7月17日 21時) (レス) id: 95f98cf5bb (このIDを非表示/違反報告)
メルディアナ(プロフ) - お風呂でイゾウに抱かれる話をみたいです。 (2022年7月17日 15時) (レス) id: 4fe2c4e2da (このIDを非表示/違反報告)
メルディアナ(プロフ) - とっても楽しかったです。ありがとうございました！ (2022年7月16日 23時) (レス) @page26 id: 4fe2c4e2da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨音 | 作成日時：2022年6月29日 23時
