幼馴染でアイドルの君と､【無限大・緑】

俺のメンバーと、あの子。(リクエスト) ページ10

仕事が早めに終わったから、久々に7人で飲むことに。
店は完全個室で、バレることなく入ることができた。

7人で座って、乾杯をして。
仕事のこと、これからのこと、沢山の話をした。

料理を待っている間、Aに連絡をする。

〘いまメンバーと飲んでる〙
〘Aは？〙

〘私も飲み会〙
〘お互い飲みすぎないように気をつけようね〙

どこの店か聞いて迎えにでも行こかな
なんて考えてたら、


安田 ｢幼なじみちゃんとはどうなん？｣

突然ヤスが発した疑問。
少し落ち着いていた空気が、賑やかなものへ変わる。


横山 ｢連絡はとってるんよな？｣
丸山 ｢なんか進展あったん？｣

｢別になんも｣

俺の返答に｢おもんないわ〜｣と口を揃えて言う。


｢俺だけが知ってたらええねん。アイツのことは｣

渋谷 ｢ほんま重いな｣
村上 ｢幼馴染ちゃんたいへんやな｣

そこからAの話題は広がって。
顔はかわいい系とか、背は低いとか、胸は、って


｢Aの胸で妄想せんとって！｣

錦戸 ｢Aって言うんや｣


うっかり、Aの名前を口に出してしまう。
亮ちゃんは呼び捨てにするし、なんかヤスがにやついてるし。
これ以上ここにおったら余計にボロだしそう。


｢ちょっと席はずす！｣


部屋から出て、外の空気でも吸おう。
そう思って足を進めたその時。


｢えっ？忠義くん？｣

｢A？なんで……｣


少しオシャレをしたAが立っていて。


｢飲み会、ここでしてて。ちょっと、抜け出した｣

｢俺も、同じ｣


同じ場所で飲み会してて、同じタイミングで抜け出して？
運命みたい。なんて浮かれる俺。

けど、ここにおるってことはメンバーと鉢合わせる可能性もあるわけで。


｢あの、Aさえよければ｣

ちょっとだけ、2人で外に

そう言おうとしたとき。


丸山 ｢あれ？大倉？その子……｣
安田 ｢幼なじみちゃん？｣

丸ちゃんとヤスがでてきて。


渋谷 ｢幼馴染って聞こえたけどほんまか？？｣

ヤスの声に反応したすばるくんがでてきて。


村上 ｢とりあえず中入るか？｣

周りのことを気にして村上くんが提案して。


｢いや、あの、私は｣

安田 ｢Aちゃん、行こか｣


断ろうとするAの手を引いて、ヤスが部屋の中へ入っていった。


フラグ回収って、こういうことをいうんかな。


｢最悪や……｣


取り残された俺は、大きくため息をついて部屋に戻った。


俺の幼馴染とメンバーが出会ってしまった話。

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