お願いに至る病 ページ3
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「もしもーし?」
「もしもーして(笑)菅田ですけど」
「どうしたんですか?」
「はー?またか」
「何ですか?(笑)」
「えー、なんなん?俺こんな律儀な自分が嫌なるわ」
「待って待って、何ですか(笑)」
「いやお前言うたやん。なあなあなあ」
「はいはいはい(笑)」
「今日は何の日ですかー」
「クリスマスイヴイヴです!」
「やろー?ここまで来て思い出さへんの?なに?病気なん?(笑)」
「え?私またなんか言ってました?」
「言うてた、もう俺はハッキリ覚えてる!」
「愛ですね」
「どついたろかほんま(笑)」
「こっわ」
「もうデジャヴやねん、これ、このくだり過去にやってんねんて(笑)もうええねんて(笑)」
「はい!整いました」
「整いましたちゃうわ(笑)」
「粗方こんなところでしょうとね、考えたんですけど」
「なんやねん」
「クリスマスプレゼントは菅田さんの電話でいいですよ!とか?」
「かわええなあ、そんなかわええこと言う後輩がよかったわ」
「違いました?(笑)」
「全ッ然ちゃう」
「えー、ほんと何ですか(笑)」
「いやもうそろそろ寒いねんけどこっち」
「…え?外にいます!?」
「もう5分ほど前からおんねん」
「えー!寒い寒い!ちょっと待ってくださいね」
「待ってんねんこっちは、もうずっと」
ベランダに出ればこちらを見上げた菅田さんがポツリ。
「いるー!(笑)」
「言うてるやろさっきからぁ!(笑)」
「何してるんですか(笑)」
「いい子にしてるのにサンタさんは来ないしプレゼントもないし来年のクリスマスは菅田サンタがプレゼント運んできてくれないと私もう一生笑えませんて」
「私そんな喋り方しません(笑)」
「こちとら覚えてんねんてーはよぉ」
「ねー本当愛がすごいですね(笑)」
「はぁ!?(笑)」
「まさか本当に来ると思わないし、覚えててくれるとも思わないし、なんならもう」
もう、私のことなんて忘れたと思ってました。
「なに?もう、なんやねん」
「嬉しいなあと思って」
「ええから、はよ降りてこいや、寒いねんて」
「あ、上がってこないんですか?」
「このあと用事あるから」
「はい!今行きます!」
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haco.(プロフ) - 08さん» ありがとうでやす! (2022年6月27日 10時) (レス) id: 2f18d3cac7 (このIDを非表示/違反報告)
08(プロフ) - まってやす (2022年6月26日 0時) (レス) @page45 id: efa12fa1f1 (このIDを非表示/違反報告)
rinrin(プロフ) - haco.さん» あと少しのこのお話もまたいつか始まる菅田さんの物語も楽しみにしています!いつも素敵なお話ありがとうございます😌 (2022年6月15日 23時) (レス) id: 73e4a2e97b (このIDを非表示/違反報告)
haco.(プロフ) - ayakaさん» コメントありがとうございます☺️正直終われるのか?ってくらいに自分の中でまとまりのないストーリー展開になっておりまして(笑)終が2章にまたがるかもしれませんがもう少々お付き合い頂けますと嬉しいです☺️よろしくお願いします! (2022年6月15日 22時) (レス) id: 2f18d3cac7 (このIDを非表示/違反報告)
haco.(プロフ) - rinrinさん» rinrinさん!相も変わらず読んでいただけて嬉しいです。終わりに向かって徐々にお話も進んでいきますのでもう少々お付き合い頂けると嬉しいです☺️また菅田さんの後輩の物語書こうと思ってるので、その時も、是非ともよろしくお願いします。 (2022年6月15日 22時) (レス) id: 2f18d3cac7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:haco. | 作成日時:2022年5月16日 0時