another lazy day. ( 終終 )

いつまでも恋のなか △ ページ6

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「いやカッケー！やっぱやべーな！ん」
「あでぃがど(ありがと)」
「エアロスミスがまたここでさ、泣かせに来るじゃん」
「うんうん」
「いやー、やべーな」
「うん」
「今日から暫くミスアシングばっか聴いちゃう」

寒い冬、こたつでぬくぬくとアルマゲドンを観て、もう何もできないくらいに泣き疲れた。
杉野くんが差し出してくれたティッシュが染み染みに濡れて机の上に転がる。

「午後ロード様々だった」
「はぁー泣き疲れたー」
「地球が滅ぶってなったら俺どうしよ」
「焦っても無駄じゃん？とか言って普通に過ごしてそうだよね」
「美味しいものくらい食べるでしょ」
「ほんと冷静に淡々としてそうだもんね」
「冷たいやつだって遠回しにディスってない？」
「そんなことない」

ほんとかよ、なんて私を睨んだ杉野くんはテレビのリモコンでぽちぽちと次のお目当てを探す。

「え、ショーシャンクあるじゃん！先週だ」
「わーほんとだ！いいの続くね」
「えー俺も毎週録画しとこうかな」

「そう言えばどうだったの」
「なにが」
「菅田さんと会ったんじゃないの？」
「ああ」

杉野くんにとったらただの世間話程度の話に、あからさまな私の塞ぎよう。

「なんもできなかったよーう」
「へー」
「元気そうにしてるんだけど、やっぱりなんか、恋してた頃の菅田さんが重なっちゃってさ、悲しくないわけないじゃんて思ったらもう何も言えなくなっちゃってさ。何にもできなくてさ。ただ呼びつけただけになっちゃった(笑)」
「へー、早く告っちゃえば」

そんな簡単な話でもないけど、そんな簡単な話をぐにゃぐにゃに折り曲げて捻って難しくしてるのは誰かなんて考えなくてもわかる。



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