another lazy day. ( 終終 )

＿＿＿ ページ43

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「うん、ありがとう、そうやな…」
「大丈夫です、菅田さん」
「ん？」
「わがまま言いました、気持ちをお伝えできて嬉しいです、それだけで大丈夫です」
「俺としてはやで？ほんまにまだハッキリとは言えへんし、うん」

赤くなった目や、鼻を啜る音。
菅田さんの声が震える。

「単純にな、ほんま単純に嬉しいし、なんかそんな風に思っててくれたんやなって、驚いてるのもあるし」

ぽろりと溢れた菅田さんの涙がソファーに落ちる。

「ほんまに俺としてはやで？いつかちゃんと嶋名に気持ち伝えて、うん、ぼんやりとやけど、結婚できたらええなと思ってた」
「へ」
「お前曰く空白の半年に(笑)うん、嶋名に会いたくなったし、そうやな…」
「ふだしゃん(菅田さん)やっと嶋名の魅力に気付いてくれまひたか」
「おお(笑)そっち行くか(笑)」

涙を拭いて笑った菅田さんの濡れたまつ毛が光る。
ちょんと上を向いた鼻先が赤い。

「んふふ(笑)嬉しくて涙止まりました」
「今世紀最大の告白に嬉し泣きとかせんとこがお前やな(笑)」
「はい！」
「あれ、指。絆創膏」
「いまですか？」
「はよー」
「はい。」

菅田さんがそっと指先に絆創膏を巻く。

「好きやから、一週間と言わずにもう少し俺と一緒にいてみませんか」
「わぁ！菅田さん私今嬉し泣きしそうです」
「そう言うとこな、ほんま(笑)」
「へ？」
「なんかふざけたみたいになってるけど(笑)真面目やからな(笑)」
「私も大真面目にだいすきです」

菅田さんが呆れたように、照れたように笑う。
そんな菅田さんがぼんやりと揺れて滲む。

キャラに似合わず嬉し泣き。

「菅田さん！ビッグラブです！」

私の愛は重たくて、ソファーに倒れ込む菅田さんは楽しそうに、でもどこか本当に嫌そうに身をよじる。

「テンションたかぁ(笑)」

でも多分、菅田さんだって満更でもないはず。




よくあるようで、よくある話
ラブストーリーは突然に

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とどめの魔法 △○→←＿＿＿

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