【Snow dorm】で暮らしませんか 2

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健「Aー、」


着いたぞー、と肩を揺すられて自分が眠ってしまっていたことに気づく。








『え、あ。ごめん寝ちゃった…』


健「よだれたらして寝るなよー」


『え！』


健「うそ。笑」


『もう！』



外を見れば日はとっくに沈んでいていた。

ほら、と開けられた助手席のドアから健くんに手を差し伸べられる。






健「最終目的地」


『あれ…』


健「Aがいま一番好きな場所だろ？」


『…【Snow dorm】だ』


健「途中バレるかなって思ったけど、ぐっすりだったからなぁ」



Aほんと、俺の子守唄ですぐ寝ちゃうよな


ニッていたずらっぽく笑うと、そのまま私の手を引いて玄関に向かう。




なんで場所知ってるの？とか

最終目的地って？とか


いろいろ聞きたいことはたくさんあるのに頭が働いてなくて言葉が全然でてこない。





健くんがインターホンを押ぜば少しおいてガチャり、と反応があった。




ラ「はーい！」


健「お届けものでーす」


ラ「おまちしてました！」


ロックが外れるとバタバタと中からさっくんと康二くんがでてきて健くんに飛びつく。





佐「三宅さんッ三宅さんッ三宅さぁーん！」


向「さすが三宅さんやぁ、時間ぴったり！」


健「ああああ、もう。うるさいうるさい！笑」




ほら、Aをほったらかすな、

と私をさっくんと康二くんに渡して、シッシッと手で払うジェスチャーをする。









『え、健くん帰っちゃうの？』



健「俺はデートしてAとの時間楽しんだから今日はもう帰る。」





大量の紙袋をさっくんと康二くんに渡し、没収されていたスマホを私の手に納めた。


健「じゃあな、今度うち遊びこいよ。」



そう言って私の頭をぐしゃぐしゃに時の顔が、ほんとにちょっとだけさみしそうで。


思わずぎゅうと抱きついた。


『うん、遊びに行く！今日はありがと』

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