【Snow dorm】で暮らしませんか 2

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寮をでて5分。最寄駅とは反対側の道を手を掴まれたまま小走りで進んできた。





こっち側、全然歩いたことなかったな。
どこいくのかなぁ、



なんて考えていたら川の近くにある公園に着いた。



『わあ…、』


公園にある立派な枝垂れ桜をみて、私の口からため息が溢れる。



そっと近寄れば、垂れた枝に咲いた桜の花が頬を少しかすめた。






カシャ、



振り向けばカメラを構えた康二くん。

突然だったから、寮からカメラを持ってきてたの全然気づかなかった。






『すごいね、この桜の木』


向「今日出先から直帰で帰りにこの桜見かけて、めっちゃ綺麗だったから写真撮らな！って思って。その時Aさんの顔も浮かんだの」



『そうなの？』



「そう！絶対あうって思ったけど、正解だったわ〜〜」



シャッターを切りながら喋る康二くん。



『前にカメラ趣味って言ってたね、』


向「そうよ！日々いい写真が撮れないか考えてるのよ俺は！」


『今日はここがベストだったと、』


向「そういうこと！Aさん、ちょっと角度あっちむいて」


『こっち？』


向「そこ！そのまま！」


『はいはーい！』







しばらく撮影会をして、寮へ戻ることにした。



向「ふう、楽しかった。Aさん、ありがとう。」


『どういたしまして。』


向「次はめめとラウールの写真撮らな！」





『んふふ。そしたら今度、みんなの写真のアルバム欲しいな』


向「お！ええよ！康二さんにまーかせなさい！」






2人ならこんな写真がいいかもね、なんて話しながら玄関をはいれば


ちょっとむくれた目黒くんとおろおろしたラウが待っててくれた。

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