コーラ ページ9
.
─────────
『Aちゃーん』
テストの採点をしていた時
職員室のドアが開いて、蓮が顔を出した
「蓮‥っ!、じゃなくて、
目黒くん。どうしたの、何の用?」
『先生モードだ(笑)』
「モードとかじゃないの、
バイトだけど、一応私だって先生として働いてるんだから」
『父さんに感謝しなきゃなー』
そう、私がバイトしているこの塾の塾長は
蓮のお父さんなのだ
マンションの隣同士で年も近かった為
小さい頃から家族ぐるみで一緒に育ってきた私と蓮
そんな私がバイトを探している、と蓮がお父さんに話を通してくれたおかげで
この塾で働かせてもらえることになった
「用ないなら、早く帰りなよ?
他の先生来たらどうするの」
『A先生に質問してましたー、って言うし』
「何の質問よ」
明らかに生徒と先生の距離ではない近さに立つ彼
『んー、なに聞いて欲しい?』
「ちょっと、離れて」
背中にのし掛かるように纏わりついてきた彼に焦って
すぐさま引き剥がす
他の先生達、ましてや塾長にさえ言ってないんだから
私達が付き合っていることは
.
199人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りん | 作成日時:2021年12月25日 4時