For example.【雪】 (ページ4)

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ジンジャーティーページ4

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『Aちゃん、こんなんどう？』

　
「んー、いらないかなぁ」

　
『そっか』

　

　

　

　

最悪だ

　

　
せっかく康二が選んでくれるって言ってくれて
一緒に選びに来た洋服屋さんなのに

　

　

　
女子の日真っ只中でお腹も痛いし頭も回らなくて
最低な態度取っちゃってる

　

　

　

　

　

『じゃあじゃあ！
　これなんかは？
　Aちゃん似合うと思うな～』

　
「うん」

　
『あんまり好きやない？可愛いけどなぁ』

　

　

　

　

　
そう言って彼は可愛いスカートを私の前に出して合わせてくれる

　

　

　
　

それは私も気になってたやつなんだけど
試着とかちょっと厳しそうだし

　

　

　

　

正直今は立ってるのもしんどいくらい

　

　

　

　
朝ちゃんと薬飲んできたのに‥

　

　

　

　

　
　
「ふぅ‥」

　

　

『Aちゃん、‥‥なんか怒ってる？』

　
　
「え？」

　

　
　

　

　

康二は持っていたスカートをそっとラックに戻した

　

　

　

　

　

　
『俺、知らん間になんか言っちゃってるかもしれんし
　もしそうなら言って欲しい、
　今日だってほんまは嫌だったら
　最初から言ってくれたらええのに』

　

　

　

　

　
さっきまでのノリノリのテンションだった人とは
別人のように静かに話す彼

　

　
　

　
「そんな、全然怒ってないよ」

　
　
『でもAちゃん楽しくなさそうやん』

　
「それは、」

　

　
　

　

　

　
もー、ほんと最悪

　

　

　
せっかくのデートなのにこんな雰囲気にしちゃうなんて

　
　

　
何で女子だけ毎月こんな思いしなきゃいけないの

　

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