For example.【雪】 (ページ1)

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ミネストローネページ1

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「涼太、今日は何作るの？」

　

　

　

　

　

キッチンに立つ彼をカウンター越しに見つめる

　

　
　

　

　

『ん？もちろんAの好きなものだよ』

　
　
「やった～」

　

　

　
　

　

　

料理上手の彼が作ってくれるのはいつも私の大好物ばかり

　

　

　

　

　

　

『見たらすぐわかるよ』
　

　
「なんだろ～」

　

　

　

　

　

　

　
冷蔵庫から取り出されるたくさんの野菜

　

そしてトマト缶

　

　

　

　
「あ！」

　
　
『わかった？(笑)』

　

「ミネストローネ！」

　
　
『正解～』

　
　
「今日寒かったし、丁度良いね」

　

　

『そうそう』

　

　
　

　

　
喋りながらもテキパキと動き手を休めることはない涼太

　

　

　

　

　
　
「私もそれくらい手際良くやれたらなぁ」

　
　
『Aは慎重派だもんね』

　
　
「遅くて要領悪いだけだよ(笑)」

　

　
　

　

　

　
料理に慎重派とかないでしょ(笑)

　
　

　

　
素早く出来るならそのほうが絶対良いに決まってる

　

　

　

　

　

『Aのスピードに合わせないで
　俺が手伝っちゃうのがいけないのかもなぁ』

　

　

　

　

　

確かに私も一応チャレンジしてみるけど
散々な状態を見てすぐにフォローをしてくれるから
結局最後はいつも涼太任せ

　

　
　

　

　

　

「でも朝ごはんのつもりだったのにお昼ごはんになっちゃった時は
　流石に自信も何も失くした‥(笑)」

　

　
『ふふ(笑)
　まあ、休みだったから良かったよ』

　
　
「そうだけどね」

　

　
　

　

　

　

あり得ないような失敗しても
こうやって毎回許してくれて責められたことなんて１度もない

　

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