First Love. ２【白】 (ページ4)

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５３. ページ4

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「Aさんは、どういう系なん？可愛い系？綺麗系？」

　

『んー、どっちかと言ったら綺麗系かなぁ
　でも可愛い感じもする』

　
　

　

　

歩きながら見つけたオシャレな雑貨屋さんで
どんなのがいいか考え中

　

　

ヘアアクセサリーとかも売っていて
こういうのなら重くなくていいかなって

　

　

　

　

　
「髪長いん？」

　
『うん、長いよ』

　
「あ、こんなん可愛いやん」

　

　

　

　

　
こうじくんはキラキラしたお花が付いたピンを１つ取った

　

　
　

　

『んー、ちょっと可愛すぎるかも』

　
「そっか、俺も彼女になんか買おっかな～」

　

　

　

　

そう言ってこうじくんは彼女のために選び始めてしまったので
僕も１人で探してみることに

　
　

　

　

ヘアアクセサリーといってもすごい種類があって
女の子は色々楽しみがあるんだな

　

　

そしてたくさんある中から僕はある１つのものに目が止まった

　

　

　

　
白くて、フリフリしすぎてなくて
どんな服でも合いそう

　
　

普通に１つに結んでもいいし
上にまとめて玉みたいにするあの髪型とかにもいいんじゃない？

　

　

　

　

　
「シュシュか、ええな！」

　

　

　
　
いつの間にか買い物を終えて隣にいたこうじくん

　

　
　

　
『うん、シュシュ』

　

　

　

　

これがそんな名前だったなんて今初めて知ったけど
それは彼には言わない(笑)

　

　
　

　

　

『Aさん髪の毛長いから使えるかなーって』
　

　
「ええやん！子どもっぽくないし」

　
『だよね、これにしよ！
　じゃ買ってきまーす、

　あ、プレゼント用だよね？』

　
　
「そりゃそうやろ！値札付き渡してどうすんねん
　
　ラウールくん８００円のシュシュくれたのね～って
　バレんで(笑)」

　
『わーかった！(笑)』

　

　

　

　

その８００円の白いシュシュをレジに持っていき
『プレゼント用でお願いします』
と今まであまり言い慣れない言葉で店員さんにお願いした

　

　

　
こうじくんがデカい声で色々喋ってくれてたおかげで
店員さんに
『喜んでもらえるといいですね』
とか言われてめちゃくちゃ恥ずかしかったけど
なんだか嬉しかった
　

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