First Love. ２【白】 (ページ12)

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６１. ページ12

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「ん～っ、冷たっ！けど美味し～」

　

　

　
イチゴのアイスケーキを美味しそうに食べるAさん

　

　

　

　
すごく可愛いけど、見すぎてたらキモいって思われるかもしれないから
僕もちゃんと自分のを食べとこ

　

　

　
　

　

　
『んー、うまー』

　
「ラウールくんのケーキも美味しそうだね」

　
『はい、めっちゃ甘いです(笑)』

　
「甘いの好きなの？」

　
『結構好きですよ』

　

　

　

　
　

　
ケーキを食べて少し緊張が解け、自然に喋れるようになっていた僕は
学校の話や、めめとこうじくんの事もたくさん彼女に話した

　

　

　
　

　
　
「めめっていう子は、会ったことあるけど
　よく話に出てくるその、こうじくんっていうおもしろそうな子も
　会ってみたいなぁ」

　
『こうじくんに言ったら喜ぶと思います(笑)』

　

　

　
　
だってこうじくんは、本当にAさんに会いたがってるもんね

　

　
Aさんが会ってみたいって、なんて伝えたら
飛び跳ねて喜ぶこうじくんが目に浮かぶよ(笑)
　

　

　

　

　
「でもさ、ラウールくんとめめくん歩いてたら
　声かけられたりしない？」

　
『んー、ないですけど』

　
「そっかぁ…逆に声かけづらいのかな、
　ここまでかっこいい２人ってね」

　

　

　

　
　
かっこいい？

　

　
　
え、Aさんは僕の事(めめも含めてだけど)
かっこいいって思ってくれてるの？

　

　

　

　

　
『あ、いやいや普通にいるだけなんで』

　
「普通ではないよ(笑)
　素晴らしいスタイルとビジュアルよ、２人とも。
　翔太も会った時びっくりしてたもん(笑)」

　
『そうですかね』

　

　
　

　

　

　
もー、またじゃん渡辺ー！

　
すーぐ出て来るんだからっ！

　

　

　
それにAさん、
めめの事もかっこいいって言い過ぎだしなんか嫌だな

　

　

　

　
もうあんまりめめの話しないようにしよ！

　

　

　

　

　
モヤモヤした気持ちをふうっ、と吐き出して
お皿に残っていたケーキを一気に食べ切った

　
　

　
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