First Love. ２【白】 (ページ9)

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５８.◎ ページ9

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映画の中盤くらいになると
隣に座っているラウールくんが突然ワサワサ動き出した

　

　

　
飲み物何回も飲んだり、姿勢正したり、かと思ったらまた座り直したり

　

　

　
あのね、

　
なんとなく分かるんだけど分かりやすすぎ(笑)

　

　

　

　

私は映画に集中しながらも
隣にいる彼の動揺が視界に入って来て
笑いを堪えるのに必死だった

　

　

　
　

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『おわっちゃいましたねー』

　

　

　

　
ゆっくりと明るくなる劇場内

　

　

　

　
「良かったー、なんか今すごい強くなった気分(笑)」

　
　
『わかります！(笑)』

　

　

　

　
　

　
２人で映画の感想を言い合いながら席を立ち
出口まで向かった

　

　

　

　

　
『うわー、あっつ！』

　
「今まで涼しかったからねー」

　

　

　

　

　
映画館の外に出るとさっきまで寒いくらいだった館内との温度差で
ものすごく暑く感じる

　

　

　
　

　

　
『ここから近いとこにあるカフェなんですけど
　そこでいいですか？』

　
「うん、いいよ」

　

　

　

　
ラウールくんは事前にお店を調べてきてくれたみたい

　

　
　

　

　
『やっぱりあの俳優さんかっこよかったですよね』

　
「ね！身体能力すごいし！
　ラウールくんも足の長さは負けてないよ(笑)」

　
　
『えぇー？そうかなぁ？(笑)』

　

　

　
　

　
彼は歩きながらポーンとその長い足を前へ蹴りあげた

　

　

　

　

　
改めて思うけど本当に足長いわ、
スキニーとか履いて隣歩けない(笑)

　

　

　

　
良かった、今日スカートにしといて

　

　

　

　

　
『ここです！』

　
「綺麗なお店だね」

　

　

　

　

　
話しながら歩いていると、彼の案内してくれたお店にすぐ着いた

　

　
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