First Love. １【白】 (ページ6)

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６. ページ6

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あんまり来る気分じゃなかったけど
１人でいても苦しくなるし、こうじくんのお弁当も食べたいから
結局今日もいつものように来てしまった先輩達の教室

　

　

　
　

　

「お！ラウ～っ、どうやった？
　計画的遅刻の結果は～(笑)」

　
『うん』
　

　
「会えんかったん？」

　
　

　

僕の雰囲気を感じて良くない結果だったと察したのか
すぐに真剣モードに切り替わったこうじくん

　

　

　

『会えたけど、怒られた』

　
「へ？」

　
「どういうこと？」

　

　
頭の上にでっかいはてなマークが出てそうなこうじくんと
眠そうにしながらも聞いていためめ

　

　

　

　

２人に、お姉さんには会えたこと
それからどうして怒られたのかを
お弁当を食べながら説明した

　

　

　

「うわ～、きっつー
　俺やったら心折れるわぁ」
　

　
『だよね』

　

　

　

　

せっかく遅刻を心に決めてまで行って
お礼しますって話まで出来たのになぁ

　

　

　

　

　
「そう？
　俺、惚れそうなんだけど」
　

　
『「えっ？！」』

　

　
２人とも僕と同じような感想だと思ったのに
めめは違った

　

　

　

　

「だって、大人からしたら急に知らない高校生に
　声かけられるなんてめんどくせえし
　シカトしたっていいわけじゃん？
　
　それなのにその人は受け入れて
　しかもラウの心配までしてくれたわけでしょ」

　

『心配？』

　
「学生にサボらないで学校行きなさい、って超正しいじゃん
　別に怒ったわけじゃないと思うよ(笑)」

　
『そっか』

　

　

　

　
なんだ怒られてなかったのか、

　

　

　

　

　

　
「だからさ、俺ならそんな風に言ってくれる人
　好きになっちゃうかもなーって、」

　
『だめだよ！！！』

　

　

　
いきなり大声を出した僕に驚いて
こうじくんの肩がビクッ！と上がった

　

　

　
「なんやねんラウル！お茶が変なとこ入ったやんっ」

　

　

　

　
むせてしまったのかケホケホと咳き込んだこうじくん
　

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