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なるべく断られないような、かといってデートしたいです!って
あからさまにわかるような文じゃなく
自然に2人で行きたい、って感じの文章……
難しい……、
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スマホを持って知らぬ間に寝てしまっていた僕は
朝6時という夏休みにしては早い時間に目覚めた
スマホを確認すると新しいメッセージの通知があり
それがAさんからだと気付く
返事来てた!
待っていた人からの連絡に喜びが溢れた僕は
すぐにメッセージを確認したが
Aさんラウールくん、どうしたの?
それは僕が前に送ったものといまいち噛み合っていないような内容だった
不思議に思い、トーク画面を開き自分の直前のメッセージを確認すると
Aさん、
という、記憶にない中途半端なメッセージが一言だけ送信されていた
は!なんだこれ?!
まさか昨日何て送ろうか考えてて
寝ぼけながら誤送信しちゃってた感じか?!
しかも夜中2時半という信じられない時間
やばすぎじゃん…、
僕はベッドに入ったままパニックになり、なんて言い訳しようか考えた
名前を打ってしまってる時点で違う人と間違えたという言い訳は無理だし
そうなったら寝ぼけてたんです、とか普通の言い訳しかない
夜中にあんな意味わかんないメッセージ来て、Aさんビックリしたかな
寝てたのに起きちゃったりしてたらかなり迷惑だよね
そう心配すると同時に
どうしたの?と気にかけてもらえた事を
嬉しく思う自分もいた
めめに日頃から言い訳とか嘘つく男はダメだって
散々教えられているし
もし後で下手な言い訳したことがバレたりしたら
大変なことになるのは確実
もー…、言ってしまえ!!
Aさん、一緒に映画観に行きませんか?
色々考えた挙げ句たくさん考えていた上手い誘い方とか
言い訳も説明も全部すっ飛ばして
率直な言葉だけを伝えた
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作者名:りん | 作成日時:2021年8月18日 3時