First Love. １【白】 (ページ37)

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３７.◎ ページ37

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ラウールくん昨日は夜中までゲームしちゃいました!

お昼前に起きてママに怒られたけどまた今日もやります(笑

　

　

　
　

　
毎日のように来るラウールくんの可愛いメッセージは
最近の私の癒しになっている

　

　

　
　

　
ほとんど日記みたいな内容なんだけどそれもまた可愛い

　

　

　

　

　
ちゃんと怒ってくれるママは優しいね(笑

　

　

　

　

　
そしてお昼休みに返事をするのが最近の私の日課

　

　

　
　

『……、』

　

「なに？」

　

　

知らぬ間に目の前に座ってこちらをずっと見ている翔太

　

　

　
『いや、なんかAニヤニヤしてない？』

　
　
「失礼ですね。してないでしょ」
　

　
『何してんの？』

　
　
「返事してる」

　
　
『誰？男？』

　

　

　

　

　
もー、

なんかしつこいぞ今日。(笑)

　

　

　

　

　
「そうだよ」
　

『うわ！何？彼氏？聞いてないし！』

　

　

　

　

　

彼は咥えていたゼリー飲料をギュッと潰しながら
勢いよく吸い切った

　

　

　

　

　

　
「違うし、てか彼氏出来たら翔太に言わなきゃいけないっけ？」

　

『だって今まで言ってたじゃん』

　
「まあ、確かに」

　

　

　

　

翔太には過去の人達の相談を
こんな風にお昼休みとか夜呼び出したりして
よく聞いてもらっていた

　

　
　

　

でもこれは彼氏でも何でもなく、

　

　
何だろう、

友達？だから

　

　

　

　

　

「彼氏ではないよ」

　
『まだ、ってこと？』
　

　
「んー…、いや、それは」

　

　

　

　

　
　
まだ、とかそういう事ではない

　

　
　

　

と、思う

　

　
　

　
『次は俺を夜中に呼び出さなきゃいけないような男やめろよ？』
　

　
「はいはい。
　てかさ、ラウールくんなのよ返事してるの」

　
『あー、はいはい

　……はぇっ？！』

　

　

　
黙ってるのもめんどくさいなと思い、返事していた相手を明かした

　

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