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そんな簡単には会えないのかな






 
 




 
昨日たまたまいただけかもしれないんだもんね、
この電車にいなかったら今日は諦めよう







 

 


 



 



 
そう決めて、止まった電車から降りてくる人達の中を
目を凝らして探した





 
 


 






 
 

 


 





 


 
いたっ!!!






 



 




 
昨日と服装は違うけど髪型は同じだし、絶対そう!







 


 

 



 

 



 
僕は彼女を見失わないように
しっかり目で追いながらホームを走った









 
 




 


 

『すみませんっ!!』





 
 






 
僕が後ろから大きな声で話しかけると
その人は驚いたようにパッと振り返った





 
 



 




 
「あ、昨日の…?」
 
 

『はい!あのっ、
 えっと、』







 

 



 



 
彼女を見つけたはいいが走って息もあがり
頭も回んなくて何て言えばいいか分からず言葉が出てこない






 


 

 




 




 

「大丈夫?」
 


『はい、あの、お礼したくて』








 


 

やっと出てきた端的な言葉






 


 




 
「お礼って、
 まさか昨日の?」




 



 



 






お姉さんは、そんなの大丈夫だよ〜
と言ってクスクス笑った


 


 
 



 





 

『本当に助かったんです!
 昨日だけじゃなくて、あれ定期だから
 半年分のお金を親に払ってもらってるし
 なくしたらかなりヤバかったんです!
 ケース自体も誕生日にもらったやつで
 大事なもので、』






 

 
 






昨日の出来事は充分お礼する価値があるんだ!
ということを伝えたくて早口になりながら夢中で喋った







 

 
 



 






『だから、お礼させてくださいっ!』
 

 
「わかった、わかったから」





 


 




 


そう言って優しく笑いかけてくれたお姉さん









 




『はい!』





 



 

 

 



やったぁ!
今日遅刻した甲斐があった!

 




 


 



 



一生懸命喋ったことが伝わったのか
お姉さんはお礼したいという僕の気持ちを受け入れてくれた









 


 
 


 
 




 


 
「ところで、今日学校よね?制服だし。
 時間大丈夫なの?」

 

『あ、1限は少し遅れても大丈夫そうなので、』


 








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作者名:りん | 作成日時:2021年8月18日 3時

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