First Love. １【白】 (ページ28)

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２８. ページ28

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『えーっとー……今日は来ていただいて
　ありがとうございます』

　
　
「いいえ～」

　

　

　

　

　
４人でお店に入り席についたはいいが
何から話し出していいか分からない

　

　

　

　
頼んだ飲み物とケーキを目の前に
不思議な空気が流れていた

　

　

　
　

『あ、えーっと、そうだな…
　Aさんは土日がお休みですか？』

　

　

　

　

僕がそう聞くとAさんの隣に座っている男の人が
いきなり笑いだす

　

　

渡「ちょっ、ごめんね(笑)

　いや、お見合い？これ
　堅すぎない？
　てか２人は分かってるみたいだけど
　俺らお互いに自己紹介させてもらっていい？」

　

　

　

　

　
彼は自分とめめを指してそう言った

　

　

　

　
「確かに、とりあえず自己紹介しよっか(笑)」

『そうですよねっ、すみません！』

　

　

　

　

　
あぁ、ミスった……

　

　

　

僕が謝ると、同期のその人は笑いながら
自己紹介を始めた

　

　

　

　

渡「えー、渡辺です。
　今はAとは違う部署だけど
　同期で色々助けてやってます。
　歳もAと同じ２５歳」
　
　

「ねえ、私と同じってわざわざ言わなくていいんだけど
　助けてやってるとかも余計」

　
渡「え？お前歳ごまかそうとしてたの？」
　
　

「そんなわけないでしょ、なんでそうなるの？」

渡「じゃあいいだろ別に」
　

　
　

　

　

　
自己紹介の途中、急にAさんと渡辺さんの
喧嘩劇場みたいなのが始まってしまったけど
僕とめめは空気を読んでだだ見てるしかなかった

　

　

　

　
　

いつもやってるのかな、こういう言い合い

　

同期ってやっぱり仲良さそうだな

　

　

　

　

　

　

目『あの、俺いいっすか？』

　

　

　

　
　
すると隣で今まで静かだっためめが突然喋りだした

　

　

　
　
「うん、ごめんね！
　お願いします」

　

　
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